【解説】プロジェクトWET
(解説 2017-10-19付)

 プロジェクトWET(Water Education for Teachers、教師のための水に関する教育プロジェクト)とは、プロジェクトWET財団(本部・アメリカ)が開発し、世界六十六以上の国と地域で利用されている体験型の教育プログラム。日本では、河川財団が十五年に使用権を取得し「プロジェクトWETジャパン」として活動している。

 水環境、河川、水生生物、水の利用などをテーマに、子どもたち自身が活動を実践しながら、水やその重要性について考え、学んでいくことが特徴。

 幼稚園児から高校生までを対象とし、計算、体を動かす活動、文章、絵での表現など、水に関する様々な活動を実施。社会、理科をはじめとした複数の教科や単元で活用できるほか、行政が行う出前講座、市民が行う環境学習などでも活用できる。

 プロジェクトWETを利用するには、指導者を探すか、自身が「エデュケーター」の資格を取得することが必要。河川財団が指導者養成のための講座を行っており、国の「環境教育等による環境保全の取組の促進に関する法律」に規定する人材認定等事業に登録されている。

 講習会を受講・修了することで、子どもたちに水教育を行う一般指導者「エデュケーター」の資格を取得。さらに一定の経験を積んで講習会を受講すれば一般指導者を養成する上級指導者「ファシリテーター」として認定される。

 指導者講習会では、アクティビティや指導方法だけでなく、グループワークやプレゼンテーションなどのトレーニングを実施。課題解決能力や発見能力などを磨くことができることから、河川財団では団体や企業の職員にも有効としている。

(解説 2017-10-19付)

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