後志小中学校長会が研究大会　成長を〝つなげる〟経営へ　報告、協議通し職能向上図る

（関係団体 2017-10-31付）

来賓を含め約９０人が参加した

　【倶知安発】後志小中学校長会（佐藤寛之会長）は二十四日、ニセコ町民センターで研究大会を開いた。大会には会員のほか、各町村の教育長ら来賓含め約九十人が参加。基調報告・特別報告や分科会協議を通して、校長としての職能向上を図った。

　大会主題は「成長の連続性をつなげる学校経営の推進と校長の在り方」で、第十五次三ヵ年研究の初年次。

　開会式であいさつに立った佐藤会長は、十四管内の校長、教頭、主幹教諭が出席し、先ごろ札幌で開催された文部科学省の教育課程に関する説明会において、初等中等局国際教育課の桜井康仁課長補佐が〝つなぐ〟をキーワードに話をしたことにふれ「学校内で小学校一年生から六年生までをつなぐ、学習規律や学習の約束事、授業構成、それから小と中の教育をつなぐことが今回の学習指導要領の大きな意図であるということだった」とした上で「後志小中学校長会の研究で行っている連携という部分はまさにマッチングしている」とし「第十五次研究は一年目。スタートとして〝どこまでやればいいのか〟、二年目に〝どこに向かえばいいのか〟が明らかになるような研究大会になれば」と成果に期待を寄せた。

　来賓祝辞では、後志教育局の原光宏局長が①学力向上②生徒指導③飲酒運転根絶に関する取組の徹底―の三点について要請を行ったあと「きょうは現在の教育課題を的確にとらえたテーマに基づき、実践研究の成果の交流が図られると聞いている。実り多いものとなるとともに、校長会がますます発展することを祈念する」と述べた。

　後志町村教委協議会教育長部会の髙橋武志副部会長は「高いリーダーシップを発揮し、職員を共通の目標に導き、新学習指導要領の趣旨・内容を踏まえた学校教育の改善・充実に尽力してほしい」と求めた。

　開会式終了後の全体会では、安保幸司研修部長が基調報告「本年度の研究推進について」、中村和男小学校プロジェクト委員が特別報告「二十九年度道小学校長会研究大会提言報告」、柴田真琴中学校プロジェクト委員が「二十九年度道中学校長会研究大会提言報告」を行った。

　このあと、小学校課題・中学校課題の分科会を実施。「知性や人間性を育む社会に開かれた教育課程の創造」「よりよい社会づくりに向け、チーム力を高める連携・接続」をテーマに、社会に開かれた教育課程の編成・実施における校長のリーダーシップの在り方、異校種間や地域などの連携・接続における校長のリーダーシップの在り方について、後志教育局担当者の助言を得ながら提言・討議を行った。

(関係団体 2017-10-31付)