ＩＣＴ活用学習モデル研究事業―札幌市教委　授業公開などで成果紹介　発表会に教職員など１００人参加

（市町村 2017-11-17付）

１００人が同校の授業を見学するなど、ＩＣＴの活用に関する情報共有を図った

　札幌市教委は九日、市立札幌開成中等教育学校（相沢克明校長）でＩＣＴを活用した課題探究的な学習モデル研究事業発表会を開いた。市立学校の教職員や保護者など百人が参加。授業公開やパネルディスカッションなどを通してＩＣＴの活用について理解を深めた。

　この事業は、同校をモデル校として研究を行っているもの。発表会は、国際バカロレアの教育プログラムを活用した課題探究的学習モデル研究事業のＩＣＴを活用した教育プログラムの研究成果について、市立学校などとの共有を図ることを目指している。

　開会式では、廣川雅之教育課程担当課長があいさつ。市教委と同校が国際バカロレアの教育プログラムと、タブレット端末の活用について研究を進めていることを説明したほか、ＩＣＴ整備の課題にふれ「学習の実践を参考にしてもらい、課題探究的な学習の一層の推進につなげてほしい」と呼びかけた。

　また、相沢校長があいさつに立ち、同校で六年間、全教科で課題探究的な学習を推進し、生涯にわたって学ぶ力を育てる取組について説明した。

　続いて、同校の西村里史教諭が実践報告を行った。国際バカロレアの教育について、事実やスキル、概念を学ぶ三次元的カリキュラムと説明。同校の六年間については、一・二年生の基礎期、三・四年生の充実期、五・六年生の発展期に分けていること、一～四年生が学び方・概念を身に付けるＭＹＰ（ミドル・イヤーズ・プログラム）や、五・六年生がより高度な探究とディプロマ資格の取得を行うＤＰ（ディプロマ・プログラム）、学習指導要領に基づいた課題探究的な学習を行うＩＰ（探究プログラム）のいずれかを選択できることも紹介した。

　このあと、授業を見学したほか、「学校における効果的なＩＣＴの活用～札幌市の取組を例に」をテーマにパネルディスカッション。文部科学省生涯学習政策局情報教育課の松本眞課長補佐や廣川課長、相沢校長らがパネリストとして意見を交換した。

(市町村 2017-11-17付)