市立高プレゼン大会実行委が初会合―札幌市教委 発表者が成長できる大会に 講話、グループ協議など実施
(市町村 2017-11-21付)

市立高プレゼン大会実行委初会合
生徒委員と実行委員がプレゼン大会の成功に向け話し合った

 札幌市教委は十五日、市立札幌大通高校で市立高校プレゼンテーション大会実行委員会の第一回会議を開いた。会議には、生徒委員として立候補した市立高校生も参加。一般市民の興味を引くイベントにするための方策について意見を交換した。

 プレゼン大会は、市教委が主催し、参加を希望した生徒が学習活動などの成果を発表するもの。大会を通じて、生徒の学習意欲の向上や主体的な学びの促進を図る。また、市立高校の特色ある取組を来場者に周知することなどを目的としている。

 今回、市教委は、大会の成功に向け実行委員会を設立。委員には市教委や市立高校コンシェルジュ、協力団体・企業関係者などのほか、市立高校生三十五人も生徒委員として参加。多様な人材が参画することで、より魅力的な大会を企画・運営することを目指す。

 会議では、はじめに市教委の仙波晴彦教育推進課長があいさつに立ち、各市立高校の取組が周知されていない現状を説明。「市立高校全体を盛り上げ、いろいろな人々とふれ合う機会をつくっていければ」と述べ、きたんのない意見を求めた。

 議事では、実行委員会規約を決定したあと、委員長と副委員長を互選。委員長には市立高校コンシェルジュの富田淳一氏、副委員長に札幌市生涯学習センター事業課学習企画アドバイザーの岩本隆氏を選出した。

 続いて、事務局が大会の概要を説明したほか、実行委員で市立札幌大通高の西野功泰教諭が同校で実施しているプレゼン大会について動画を用いて紹介した。

 また、オブザーバーとして参加した㈲テックワークスの鈴木卓真代表取締役が講話。米国のプレゼンテーションスピーチイベント「TED」の札幌版「TEDxSapporo」を運営していることなどを説明したほか、イベントを計画・運営する上で、イベントのテーマやプレゼンの内容について活発に議論できる「チームづくり」をすることの重要性を強調した。

 このあと、三グループに分かれて話し合いを実施。①生徒や教員が自主的に参加したくなるイベントにするには②小・中学生や保護者など、一般市民の興味を引くイベントにするための方策―の二点について、意見を出し合った。

 委員からは①について「発表者が達成感を得られ、成長できるような発表会」、②では「来場者を巻き込んだ体験型の発表会に」といった意見が挙がった。

 第二回会議は十二月中旬に開く予定となっている。

(市町村 2017-11-21付)

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