指標案、教員像を議論　札幌市教委が第２回教員育成協議会

（市町村 2017-11-15付）

委員９人が市の教員育成指標案などについて協議した

　札幌市教委は十月下旬、市教委会議室で二十九年度第二回教員育成協議会を開いた。委員九人が出席。学校教育を担う教職員の資質向上に向け、市の教員育成指標案や市が求める教員像などについて協議した。

　国では、教育公務員特例法等の一部を改正する法律等をことし四月一日に施行。公立の小学校等の校長および教員の任命権者が、文部科学大臣の定める教員の資質向上に関する指針を参酌し、地域の実情に応じて校長および教員の職責、経験および適性に応じて向上を図るべき資質に関する指標などを策定することとなっている。

　市教委では、大学やＰＴＡ、校長会などの教育関係者で構成する同会を設置。教員の育成については、教員の養成・採用・研修の一体化が必要と考えており、同会ではより一層の市教委と大学との連携の在り方などを話し合い、教員育成指標や教員研修計画を策定することとした。

　事務局が市の教員育成指標案を提示。教員編として、基礎形成期など四つのキャリアステージで、学習指導や生徒指導など四観点で求める姿を、管理職編として、校長や教頭など三つのキャリアステージで教職の素養、使命感と見識、学校組織マネジメントの三観点で求める姿を示していることを説明した。

　このあと、市の案について協議。委員からは「チームとしての意識をもてるような文言を盛り込むべきでは」「若い先生へのケアを管理職に求める文言が必要」などの意見が出た。

　今後は二十七日に第三回会議を実施。年度内に教員育成指標および教員研修計画の策定を目指す。

(市町村 2017-11-15付)