札幌市教委の学校図書館地域開放事業　来年度は２校増目指す　小・中学校合わせ１１９校に

（市町村 2017-11-14付）

　札幌市教委は、学校図書館地域開放事業の三十年度実施校を二校増やし、小・中学校合わせて百十九校とすることを目指している。子どもの読書活動の充実や、子どもと大人の相互交流の場を広げるもの。三十一年度には百二十一校に拡大する予定だ。

　市教委は、二十一年度から「雪・環境・読書」をテーマとした札幌らしい特色ある学校教育を展開。市の教育が目指す人間像「自立した札幌人」の育成に向け、様々な取組を実施している。

　「読書」に当たる同事業では①子どもや地域住民の読書活動を盛んにする②読書を通じて子どもと大人、大人相互の交流の場を広げる③地域社会の教育力の向上に役立て、生涯学習の場を提供する―ことを目的としている。

　事業は、各校ＰＴＡに委託して実施。地域ボランティアが本の貸出のほか、大型紙芝居などの子ども向け行事や各種講座などの大人向け行事、図書館の装飾などを行っている。地域住民は、各校の指定した曜日と時間であれば、誰でも本を借りることができる。

　本年度は、二十六日に札幌市立元町小学校、十二月六日に札幌市立光陽小学校が開放図書館を開設し、小・中学校合わせて百十七校で実施している。三十一年度には百二十一校に拡大するという目標に向け、三十年度は百十九校での実施を目指す。

(市町村 2017-11-14付)