札幌市教委 『さっぽろっ子“学び”のススメ』幼児版リーフレット作成 家庭と一体で学びの土台を
(市町村 2017-11-13付)

市教委学びのススメ幼児版
幼児版リーフレットでは、幼児とのかかわり方について示している(クリックすると拡大表示されます)

 札幌市教委は、家庭向け啓発資料として『さっぽろっ子“学び”のススメ』幼児版のリーフレットを作成した。幼稚園・認定こども園と家庭が一体となった学びの土台づくりの推進を図るもの。幼児の生活に合わせ「自分でできたことに喜びを感じ、新たな目標をもてるようにします」など、五つのポイントを提示。市教委では市立幼稚園・認定こども園を通じて家庭に配布するなど、リーフレットの活用を求めている。

 市教委では、学校教育における子ども観・教育観を学校と家庭が共有し、一体となって子どもの学習習慣・運動習慣・生活習慣づくりを支える指針として『さっぽろっ子“学び”のススメ』を作成。四月に市内小・中学校を中心に配布した。

 幼児教育においても幼稚園・認定こども園と家庭が一体となった学びの土台づくりの推進を図るため、今回、札幌市幼児教育センターでは『さっぽろっ子“学び”のススメ』幼児版を作成。市立幼稚園・認定こども園に配布した。また、市立幼稚園・認定こども園を通じて家庭に配布することとしている。

 リーフレットをみると、幼稚園・認定こども園における大切なポイントとして、「“遊び”に没頭する中で気づいたことや分かったことを生かす力を伸ばします」「自分で“遊び”を進める方法や、友達と一緒に遊ぶ方法を身に付けられるようにします」「自分でできたことに喜びを感じ、新たな目標をもてるようにします」「生活の中で、自分のことは自分でできる力を育みます」「いろいろなことに挑戦する意欲を伸ばします」の五点を示している。

 また、家庭においては「まほうのかいわ」を合言葉に幼児とのかかわり方を五つのポイントに対応させて示している。

 “ま”は「毎日の遊びで楽しかったことを振り返り共感しましょう」、“ほう”は「方法に気づくように、一緒に考えましょう」、“の”は「伸びを一緒に喜び、ほめましょう」、“かい”は「改善する気持ち(意欲)を持てるように、生活を一緒に振り返りましょう」、“わ”は「わかったこと、できたことを認め、もっと挑戦できるようにしましょう」となっている。

 このほか、幼稚園・認定こども園と家庭が連携し、子どもの興味・関心に気づき、その気持ちや思いを受け止め、意欲を育むための具体的な言葉かけについても例示している。

(市町村 2017-11-13付)

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