南空知Ｐ連研究大会など開く　失敗に負けぬ強さ育てて　道教委・鶴羽委員が講演

（関係団体 2017-11-21付）

２３４人が鶴羽委員の講演を通して研鑚を積んだ

　【岩見沢発】第十九回南空知ＰＴＡ連合会研究大会・月形町ＰＴＡ連合会研究大会・ほっかいどう学力向上推進事業「子どもの学力・生活習慣改善研修会」が十一日、月形町多目的研修センターで開かれた。保護者や学校関係者など二百三十四人が参加。大会テーマ「伝えよう夢を　はぐくもう　親子の絆」のもと、講演を通して学校・家庭・地域の連携によるＰＴＡ活動の在り方について理解を深めた。

　空知教育局との共催。子どもたちが自立して生きていくために必要な学力や体力、望ましい生活習慣の確立の重要性について共通理解を図り、地域が一体となった取組を推進することを目的としている。

　この日、開会式では南空知ＰＴＡ連合会の渡邊修二会長、空知教育局の小山茂樹局長があいさつに立った。

　小山局長は、予測困難な社会において、主体的に学び人々と協働しながら新たな価値を創造できる人材を育成する必要性を強調。「子どもたちがふるさと空知に愛着と誇りをもち、夢や希望を描くことのできる子育てや家庭教育の在り方について一層の理解を深め、今後のＰＴＡ活動の充実に生かして」と呼びかけた。

　続いて、道教委の鶴羽佳子委員が「ふるさとを愛し、生き生きと地域で学ぶ子どもの育成」と題して講演した。はじめに、自身が大学院で学んだ子どもの発達段階における体験の必要性について取り上げた。遊びを中心に形成される集団「ギャング・エイジ」が、子どもだけで学ぶ場となり、社会性の醸成につながっていることを説明。親として、自ら考えて行動を起こすのを待つなど、失敗を乗り越える強さを育てる大切さを説いた。

　このあと教育委員の活動を紹介したほか、アナウンサー時代の経験から子どもの会話力や表現力の磨き方をアドバイス。「子どもにはたくさん挑戦して失敗して成長してほしい。子育てもいろいろあるが、楽しんで成長していこう」と呼びかけた。

　参加者は、講演の内容を踏まえ、現在実践していること、今後取り組んでみたいことなどについて交流。「学校だよりや校内研修で還元したい内容だった」「子育てに対する見方・姿勢が前向きになった」などといった感想が寄せられた。

(関係団体 2017-11-21付)