１～２月に学校等へ発出　札幌市教委の教員育成指標

（市町村 2017-11-29付）

　札幌市教委は札幌市教員育成指標などについて、年内に策定する予定だ。札幌市の教員一人ひとりの目指す姿を示すもの。十二月十九日の教育委員会会議で概要を報告するほか、来年一～二月にも各市立園・認定こども園、学校に発出する見通しとなっている。

　国では、教育公務員特例法等の一部を改正する法律等をことし四月一日に施行。公立の小学校等の校長および教員の任命権者が、文部科学大臣の定める教員の資質向上に関する指針を参酌し、地域の実情に応じて校長および教員の職責、経験および適性に応じて向上を図るべき資質に関する指標などを策定することとなった。

　市教委では、大学やＰＴＡ、校長会などの教育関係者で構成する札幌市教員育成協議会を設置。これまで札幌市が求める教員像および教員育成指標、教員研修計画の策定に向けて話し合いを進めてきた。

　案では、札幌市が求める教員像について「教育者として、強い使命感・倫理観と、子どもへの深い教育的愛情を、常にもち続けている教員」など三つの柱を示している。教員育成指標は、「教員編」「管理職編」に分け、それぞれのステージごとと観点ごとの求める姿を提示。教員研修計画は「教員編」「管理職編」に分け、各ステージごとに応じた研修内容を示している。

　なお、幼稚園教諭・認定こども園保育教諭、養護教諭、栄養教諭については「教員編」を準用することとしているが、これらの職の特殊性を考慮し、それぞれの職に応じた指標については来年度以降に策定することとしている。

(市町村 2017-11-29付)