札幌市教委 中学校教育課程研究協議会開く 京大院・石井准教授が講演 新学習指導要領の理解深化(市町村 2017-12-01付)
新学習指導要領での中学校教育の充実に向けて、200人が講演や部会に臨んだ
札幌市教委は十一月二十九日、市内ちえりあで中学校教育課程研究協議会を開いた。市内中学校や中等教育学校(前期課程)の校長、副校長、教頭、教諭など約二百人が参加。講演や教科・領域ごとの部会を通して、新学習指導要領について理解を深めた。
協議会は、新学習指導要領の理念について理解を深めるとともに、教育課程の編成、実施に伴う諸課題について研究協議などを行い、中学校教育の改善・充実を図ることが目的。
開会式では、工藤真嗣研修担当課長があいさつ。新学習指導要領の内容にふれたほか、自立した札幌人の育成に向け「わかる・できる・楽しい授業や課題探究的な学習の推進、体力向上の取組などを学校、家庭、地域が一体となって一層充実させて進めていくことが大切」と述べた。また、「自校の教育の方向性や日ごろの指導などを客観的にとらえ直す機会としてほしい」と呼びかけた。
続いて、京都大学大学院の石井英真准教授が「新学習指導要領の理念とその実現に向けた教育課程の編成と実施」と題して講演。石井准教授は新学習指導要領のキーワードとして「資質・能力」「パフォーマンス評価」「カリキュラム・マネジメント」などを挙げた。
また、新学習指導要領が教科ごとに育成すべき資質・能力について、三つの柱を重点としていることから、教科書の構成が変化する可能性を指摘した。
このあと、各教科・領域ごとに分かれて部会を実施。「各学校の創意工夫を生かした指導計画、学習指導および評価の改善・充実」をテーマに研究発表や協議などを行った。
(市町村 2017-12-01付)
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