60分の長時間授業実施 移行期間の外国語活動時数確保―石狩管内教育長会が対応方針まとめる(市町村 2017-12-07付)
石狩管内教育委員会協議会教育長会は、新学習指導要領移行期間における外国語活動の時数確保の対応方針をまとめた。余剰時数の活用のほか、高学年を中心として六時間目に六十分の長時間授業を実施する取組を提示。開始時期は、各市町村教委の判断に委ねた。
この方針は、余剰時数の活用と高学年を中心とした長時間授業の実施によって、外国語活動の時数確保を目指すもので、札幌市を除く石狩管内すべての市町村で取り組む。実施時期や対応方法については、各市町村教委と各小学校の実態に基づいた判断に委ねた。
長時間授業は、授業時数確保に向けて、同教育長会から依頼を受けた石狩教育研修センター教育研究所が、調査研究に基づいて示した複数案のうちの一つ。高学年を中心に六時間目に書写、音楽、図工、家庭、体育などの実技教科や、総合的な学習の時間で六十分の授業を行い、外国語活動に充てる時間を生み出す。
週に一~三回行うことを想定。長時間授業を週に一回実施した場合、年間十二時間分を生み出すことができる計算だ。週に二回実施した場合は二十三時間、週に三回実施した場合は三十五時間を確保できる。長時間授業を週に何回行うかは、各学校で検討する。
また、実施するのは、書写、音楽、図工、家庭、体育などの教科および総合的な学習の時間とする。どの教科を六十分授業とするかは各学校に判断を委ねる。同センターでは、書写や図工、家庭など、準備や片付けに時間のかかる授業では、長い時間を確保することで「子どもがじっくりと学習に取り組むことに期待がもてる」と話している。
さらに、長時間授業を各学年一斉に実施した場合、特別教室が使用できない状況が発生することが考えられる。同センターでは、特別教室を使わない学習内容での六十分授業を推奨している。
現在、各小学校では、学校行事等のさらなる精選とともに、同センター作成の単元指導計画例や年間シミュレーション例を活用して、指導計画を含めた対応方法を検討している。
(市町村 2017-12-07付)
その他の記事( 市町村)
4定札幌市議会代表質問(29年12月6日)
◆高校通級指導と夜間中学 教育の機会提供へ 六日の四定市議会代表質問では、多様な教育的ニーズについて質疑が行われた。 市教委では、高校における通級指導について、効果的な運用方法を検討...(2017-12-08) 全て読む
札幌市教委 市立高校ポータルサイト開設 動画「市高図鑑」、最新情報など 各校の特色 広く発信
札幌市教委は六日、「札幌市立高校ポータルサイト」を開設した。各校にゆかりのある人物を紹介する動画「市高図鑑」や、各校の最新情報、教職員向けの研修会情報などを発信するもの。各校の特色ある取組...(2017-12-07) 全て読む
4定札幌市議会代表質問(29年12月5日)
◆次期地域福祉社会計画 地域課題解決へ 新たな仕組みを 四定市議会代表質問(五日)では、次期札幌市地域福祉社会計画についての質疑が行われた。 市では、現行の計画が二十九年度をもって終...(2017-12-07) 全て読む
札幌市教委が教員育成協議会開く 研修計画案などで意見交換 管理職の会計研修必要
札幌市教委は十一月二十七日、市教委会議室で二十九年度第三回教員育成協議会を開いた。委員九人が出席。学校教育を担う教職員の資質向上に向け、市の教員育成指標案や教員研修計画案などについて協議し...(2017-12-07) 全て読む
稚内市教委と市校長会が経営研 小・中・高校の連携を密に 稚内高・元紺谷校長招き講演
【稚内発】稚内市教委と稚内市校長会(会長・舘野薫稚内港小学校長)は十一月中旬、宗谷合同庁舎で稚内市学校経営研究協議会を開いた。市教委職員や市内の小・中学校長など二十九人が参加。稚内高校の元...(2017-12-07) 全て読む
札幌市教委 「学ぶ力」の育成推進協議会 プログラムの質を向上 授業公開、協議通し研鑚
札幌市教委は十一月下旬、札幌市立上野幌東小学校で第二回「学ぶ力」の育成推進協議会を開いた。協議会委員や市立学校の教諭などが参加。授業公開や協議を通して、各学校における「学ぶ力」育成プログラ...(2017-12-06) 全て読む
電話相談事業をカード等で紹介 LGBT支援環境整備を 札幌市が12月中に学校・園へ送付
札幌市市民文化局は、十二月中に電話相談事業「LGBTほっとライン」を紹介する相談カードなどを、市立学校・園の教職員に向けて送付する予定だ。同事業は性的マイノリティが抱える困難を解消するため...(2017-12-05) 全て読む
札幌市教委 小学校教育課程研究協議会開く 講演、部会での協議通し 指導、評価の充実目指す
札幌市教委は十一月三十日、市内ちえりあで小学校教育課程研究協議会を開いた。市内小学校の校長や副校長、教頭、教諭など約三百八十人が参加。新学習指導要領に関する講演や各教科の部会での研究協議を...(2017-12-04) 全て読む
札幌市の30年度予算要求概要 高校等通学費助成に1億 小5・6年算数で少人数指導を
札幌市は十一月三十日、三十年度の予算要求概要を公表した。一般会計総額は対前年度比二・〇%増の一兆百六十七億三百万円。教育関連事業では、新規事業として石狩管内の高校などに通う市内在住生徒に、...(2017-12-04) 全て読む
札幌市教委 中学校教育課程研究協議会開く 京大院・石井准教授が講演 新学習指導要領の理解深化
札幌市教委は十一月二十九日、市内ちえりあで中学校教育課程研究協議会を開いた。市内中学校や中等教育学校(前期課程)の校長、副校長、教頭、教諭など約二百人が参加。講演や教科・領域ごとの部会を通...(2017-12-01) 全て読む