東川町教委がＩＣＴ活用研修開く　効果的な活用法を理解　千歳科技大・小松川教授講演

（市町村 2018-02-16付）

パソコンを使って授業支援ソフトを体験した

　【旭川発】東川町教委は九日、東川小学校で文部科学省委託事業「ＩＣＴ活用教育アドバイザー派遣事業」を活用した地域連携研修を開いた。町内小・中学校の教諭など十一人が参加。千歳科学技術大学理工学部情報システム工学科の小松川浩教授をアドバイザーに迎え、新学習指導要領の内容を踏まえ、ＩＣＴを活用した子どもたちのプログラミング的思考の育成を図るための効果的な活用方法などについて理解を深めた。

　ＩＣＴ活用教育アドバイザー派遣事業は、二十七年度から地方自治体・教育委員会の諸課題に応じて専門のアドバイザーを派遣し、ＩＣＴを活用した教育の推進計画やＩＣＴ機器整備計画の作成などについて助言を行うもの。

　研修は、東川町の子どもたちに基礎学力の向上を図るため、ＩＣＴを活用した授業力改善などについて理解を深めることを目的に開催。

　千歳科学技術大の小松川教授が「ＩＣＴを活用した効果的な教育実践に向けて」と題して講演。小・中学校の新学習指導要領における情報教育・ＩＣＴ活用のポイントについて説明したほか、普通教室でのステップごとのＩＣＴ環境整備の内容などについて図や事例などを交えて分かりやすく紹介した。

　続いて、パソコンを実際に使って授業支援ソフトを体験した。

　小松川教授は、ＩＣＴの活用が「目的化してはいけない」と強調。「子どもたちの情報活用能力を育成するための道具の一つとして、授業に取り入れるよう考えてほしい」と呼びかけた。

　参加者からは「授業で活用するためにも、自分自身がもっとＩＣＴを活用した環境に慣れていく必要がある」「子どもたちの学力向上のためにも、この研修の内容を自校にもって帰って、効果的な使い方ができるように話し合ってみたい」などの感想が寄せられた。

(市町村 2018-02-16付)