2校1個人2団体に栄誉 29年度管内教育実践表彰受賞者決定―オホーツク局(道・道教委 2018-03-20付)
【網走発】オホーツク教育局は、二十九年度管内教育実践表彰の受賞者を決定した。学校教育部門では、網走市立中央小学校、紋別高校、網走市立西が丘小学校の佐野正樹教諭の二校・一個人、社会教育部門では佐呂間ブルームボール協会、西興部村猟区管理協会の二団体が晴れの栄誉に輝いた。表彰式は、きょう二十日の西興部村猟区管理協会を皮切りに、松本邦由局長と北野素樹次長が各受賞者を訪問して実施する。
受賞者の功績概要はつぎのとおり。
◆学校教育
▼網走市立中央小学校(潮田信校長)
二十八年度の道国語教育研究大会をはじめ、四年連続で公開研究会を開催するなど、教員の授業力向上と児童の学力向上を目指した校内研修の活性化を通して、学校の課題解決に取り組んでいる。
特に、学習規律・生活規律についてまとめた『よくわかる!網走市立中央小学校』を全家庭に配布し、学校と家庭が一体となって、指導の徹底と定着を図る取組を推進したことによって、全国学力・学習状況調査において、二年連続で全国平均を上回るなど、学力の定着に大きな成果を上げている。
また、全国体力・運動能力、運動習慣等調査および全学年で実施している新体力テストの結果分析を家庭・地域に公表するとともに、結果分析を踏まえた体つくり運動の体力向上プランに基づく体育授業の改善を進めており、その取組は高く評価されている。
▼紋別高校(新山雄士校長)
「地元の高校で自分の夢を叶えよう」を合い言葉に、教育格差、地域格差、経済格差などの社会問題を解決するため、民間企業などと官民学一体となり、生徒が自主的に学習に取り組む体制を構築し、大きな成果を上げている。
特に、二十七年度から「専門高校Progressiveプロジェクト推進事業」の研究指定を受け、オホーツク地域資源の再利用方法の検証およびリサイクル装置の開発(ホタテ貝殻資源の活用)をテーマに研究を進め、地域の環境問題に対する工業的な知識や技能を生かした課題解決に結び付ける能力の育成や実践的な態度の育成を図るなど、先進的な実践研究の推進および職業教育の充実に努めている。
また、学校と地域が相互にかかわり合い、学校と地域社会がともに活性化していくことができるよう、チーム紋別高としての取組を推進しており、その実践は高く評価されている。
▼佐野正樹教諭(網走市立西が丘小学校)
自校のミドルリーダーとして、組織的な学校運営の重要性を深く認識し、学級経営において学校教育目標や校長の経営方針の具現化を図るとともに、研究推進の中核として、学校改善プランと一体化した研究計画をもとに授業改善をけん引し、大きな成果を上げている。
特に、道教委による理科ミドルリーダーおよび理科サポートリーダーを務め、道立教育研究所附属理科教育センターの事業にも献身的に携わり、全道・管内の理科教育の充実・発展に寄与している。
また、管内特別活動研究会において研究部長を務め、様々な研修会を企画運営し、積極的に研究部活動を行うとともに、全国・全道大会で数々の提言を行うなど、全道・管内の教育の発展に大きく貢献している。
◆社会教育
▼佐呂間ブルームボール協会(室井久志会長)
昭和六十年に道内で初めて設立されたブルームボール協会として、長年にわたり普及・啓発活動に努め、管内および全道への拡大の推進に取り組んでいる。
特に、国内大会において優秀な成績を収め、世界選手権大会に出場するとともに、ブルームボールの発祥であるカナダへ選手を派遣するなど、競技の技術向上に大いに貢献している。
また、佐呂間町の社会教育事業の一つである、小学生を対象にしたスポーツ体験事業の講師を務めるなど、スポーツの振興、社会教育活動の推進に大きく貢献する取組として、高く評価されている。
▼西興部村猟区管理協会(中原慎一会長)
平成十五年の設立以降、西興部村におけるエゾシカによる農林業被害の軽減およびエゾシカの持続的な地域資源活用として、西興部村の活性化に寄与することを目的に取り組んでいる。
特に、村内の児童を対象に、こども環境教育事業として西おこっぺ村自然教室を開催し、地域の野生動物に関する自然教室や保護管理の根本である自然環境の保全の大切さを伝えるとともに、自然に対する興味・関心を育む取組を推進している。
また、二十七年度に管内社会教育主事・社会体育担当者等研修会の講師を務めるなど、地域の特性や人材を活用し、青少年の健全育成や地域社会の発展につながる社会教育活動を継続して実践しており、管内社会教育の発展に大きく貢献している。
(道・道教委 2018-03-20付)
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