厳島神社（増毛）の指定へ　道文化財保護審議会が答申

（道・道教委 2018-03-22付）

諮問案件２件について審議した

　道文化財保護審議会（臼杵勲会長）は十五日、道庁赤れんが庁舎で本年度二回目の審議会を開いた。厳島神社本殿と厳島神社奉納絵馬（いずれも増毛町）の道指定有形文化財への指定について審議し、終了後、道教委に答申した。

　委員十二人が出席した審議会では、小松智子文化財・博物館課長があいさつ。地域の文化財の継承、まちづくりへの活用などを柱とした文化財保護法改正の動きがあることを説明し「皆さんから保護活動への指導助言をいただき、道としても検討を進めていきたい」と話した。

　議事に移り、事務局が文化財の指定・登録の状況などを報告。国による重要無形民俗文化財の指定、国による史跡の指定、道指定天然記念物、二十九年度市町村指定文化財の状況について説明した。

　このあと諮問案件二件について審議。有形文化財の厳島神社本殿と厳島神社奉納絵馬について道指定有形文化財に指定するよう求める答申を決定。

　審議会終了後、臼杵会長が小松文化財・博物館課長に答申書を手渡した。

　答申書を受け取った小松文化財・博物館課長は「所有者や地元市町村などと連携し、指定文化財の適切な保存と活用に配慮していく」と述べた。

　道教委は二十八日開催の教育委員会会議での決定を経て、有形文化財への指定を行う予定。

(道・道教委 2018-03-22付)