道教委、ＪＡ、コンサ、道教育大　さらなる連携へ情報共有　食と農をつなぐ教育フォーラム

（道・道教委 2018-03-19付）

子ども食道サポート活動に向けた協議も行った

　道教委、ＪＡグループ北海道、㈱コンサドーレ、道教育大学は十五日、道教育大札幌駅前サテライトで二十九年度食と農をつなぐ教育フォーラムを開いた。食農教育で連携している四者が今後の連携活動に関する知見・情報を共有するため、講話や活動報告などを行った。

　四者は二十三年十月、北海道の子どもたちの健全な育成を図るため、各分野における協力を深める相互協力協定を締結。学力・体力向上、食育の推進、人的資源・施設の相互利用に関する協力を進めてきた。また、三十年度からは、子どもの居場所と学びの場として増加している子ども食堂の運営主体をサポートする連携活動を新たに開始する。

　フォーラムには、関係者約五十人が参加した。

　道保健福祉部子ども未来局子ども子育て支援課の喜多山裕史主査が「北海道の子どもの貧困の現状と対策について」と題して講話。本道の子どもたちの現状を、各種調査の結果などをもとに説明した。終了後は連携している四者が活動内容を報告。最後に、新たに実施する子ども食堂の運営支援について協議した。

　喜多山主査は本道の子どもたちが直面している貧困について説明。「子どもの貧困は、外見や見た目だけでは分からない。一見すると普通だが、実は貧困という現実がある」と指摘し「放っておくと貧困の連鎖に陥る。これを断ち切るため、貧困対策を行っている」と行政としてのスタンスを説明した。

　また「子どもの貧困は七人に一人」とし、各種調査データを用いながら、子どもの貧困率は先進国の中でも下位であることや、貧困による社会的損失などについて言及した。

　最後に、各種調査の結果を受けた行政としての取組を説明。情報発信、ひとり親世帯への就労支援、子どもの居場所づくりなどを解説した。

(道・道教委 2018-03-19付)