授業改善推進チーム活用事業 30年度の方向性を共有 オホーツク局が打ち合わせ会議(道・道教委 2018-03-23付)
授業参観などを通して、事業の方向性などについて学んだ
【網走発】オホーツク教育局は十六日、網走市立潮見小学校で三十年度授業改善推進チーム活用事業打ち合わせ会議を開いた。事業の指定を受けている北見市、網走市、紋別市、大空町、美幌町の教委職員、学校管理職、授業改善推進チーム教員など約四十人が出席。授業参観や網走市の取組内容の説明などを通して、事業の効果的な実施に向けた方向性などについて情報を共有した。
三十年度の授業改善推進チーム活用事業の実施に当たり、事業の趣旨、取り組むべき事前準備や年間を通じた運営管理などについての意見交換によって共通理解を図り、事業の円滑かつ効果的な実施に資することが目的。
はじめに、潮見小の小林郁美教諭と授業改善推進チーム教員の吉岡俊尚教諭のチーム・ティーチング(TT)による算数科の授業を公開。児童の個人思考の間に取り上げたい考えを伝え合うなど、T1とT2がコミュニケーションを図りながら指導した。
続いて、道教委義務教育課の木村理希指導主事が事業の概要について説明したあと、網走市授業改善推進チームの潮見小・吉岡教諭、西小学校・竹田克彦教諭、中央小学校・鴨部理恵教諭が授業改善推進チームのかかわりについて説明。①担任との打ち合わせ・反省②板書の共有③ミニ研修④TT活用例―の四つの取組について説明した。
①では、昨年八月からタブレット端末を活用して授業記録を作成し、それに基づいた授業反省を実施。写真を盛り込むなど、分かりやすく授業の様子をまとめられたことを振り返った。
②では、授業準備に役立ててもらうことを目的に、板書写真を記録した共有フォルダを作成。③では、放課後の時間などを活用して学級経営、家庭学習、ノート指導、授業づくりなどに関する三十分程度の研修を行ったことを報告。④では、導入でのT1とT2による手本の提示、T1とT2の入れ替えなど、様々な実践を示した。
最後に、事業での取組を通して実感したこととして、インプットとアウトプットのバランス、人間関係の構築の重要性を示した。
また、潮見小の教務主任を務める修田一義教諭が本年度の取組内容について説明。事業における教務部の役割について、推進チーム教員と学級担任をつなぐ潤滑油と例え「それぞれがスムーズに動くことができるように調整していくことが重要」と伝えた。
具体的な役割について、①年度始めの方向付け②実際に自分が感じたことを自分の言葉で紹介③具体的な方向付け④授業改善推進チーム、本務校勤務の時間割作成⑤実施時数の集計⑥定例報告会での近況報告―の六点を提示。修田教諭は「アンケート結果からも、この事業に対する評価が上がってきている」と成果を挙げた。
このあと、教委部会、管理職部会、推進チーム教員・教務主任部会に分かれ、それぞれの役割について協議。内容を踏まえ、各市町ごとに分かれて三十年度の事業の進め方について話し合った。
(道・道教委 2018-03-23付)
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