札幌市教委相談支援パートナー事業　小学校５校へ派遣継続　不登校初期対応の在り方検証

（市町村 2018-03-30付）

　札幌市教委は三十年度、小学校五校に相談支援パートナーを二十九年度に引き続き配置する。小学校における不登校の未然防止や初期対応の在り方などを検証するもの。中学校・中等教育学校で全面実施している相談支援パートナー事業を活用する。

　市教委は、二十四年度から実施している心のサポーターモデル事業で小学校に相談支援リーダー、中学校に相談支援パートナーを段階的に配置するなど、退職教員や地域人材を活用した不登校支援を推進。二十七年度からは相談支援パートナー事業として全中学校九十七校および中等教育学校にパートナーを配置している。

　一方、小学校においては、学級担任制となっているため、教室に入ることができない児童を担任教諭以外が別室で見ている状況。その間、職員室にいる教諭が減ることで業務が滞ったり、緊急時の対応に不都合が生じたりするといった課題がある。また、不登校が長期化してからでは改善が難しいとの課題もあるため、小学校の段階から学校に行きづらい、または行き渋りのある児童を支援することとした。

　三十年度は、二十九年度に引き続き、小学校五校に相談支援パートナーをモデル的に派遣。相談支援パートナーは、各学校の児童の実態に応じて対応に当たる。

　取組を通して、小学校での不登校の未然防止や初期対応の在り方について検証していく。

(市町村 2018-03-30付)