札幌市オリパラ教育の副教材・資料 5月中に対象校へ配布 ふるさとを愛する心育成(市町村 2018-04-19付)
札幌市スポーツ局は、オリンピック・パラリンピック教育に関する小学校三年生対象の副教材と指導用参考資料を、対象となる市立学校に向けて五月中にそれぞれ配布する予定だ。札幌らしいオリパラ教育の推進に向けて、市教委職員や市内各校種の教職員などが制作。児童生徒の〝ふるさと札幌〟を愛する心の育成や、オリパラの意義などの理解を深めることを目的としている。
市では、昨年七月にスポーツ局主催のもと、オリンピック・パラリンピック教育検討会議を設置。オリンピアンや学校関係者などの委員が、市教委が二十八年度から実施しているオリンピック・パラリンピック教育推進事業を、より効果的に実施し、札幌らしさを生かしたものとなるよう検討してきた。
会議では、①オリパラ教育副教材(小学校三年生用)②札幌オリンピックミュージアムを活用した学習モデル(小学校三年生対象)③中・高校の教師用オリパラ教育実践事例集―の三点について協議してきた。
市内各校種の教職員などで構成された同会議作業部会は、委員の意見や協議を受けて①、③のほか、副教材に関する指導参考資料を制作。五月中に各校に配布する予定だ。
①は、『私たちのまち札幌とオリンピック・パラリンピック』と題して、全十六ページで構成。オリパラそのものに関する学びのほか、札幌オリンピックミュージアムに関するページなどを盛り込み、社会科、総合的な学習の時間など、教科横断的に使用できるものとなっている。
教師用指導参考資料は、副教材の使用方法や指導の際の留意点などを記している。
③は、全二十四ページで構成。オリパラ教育に関連する指導案を掲載するほか、オリパラ教育に使用できる教材の使用方法などを記す。
副教材は、市立小学校に通う三年生全員に、教師用指導参考資料、実践事例集については各校に数冊を配布する見通し。
副教材などの制作に携わった市教委教育課程担当課の岩田悟義務教育担当係長は「札幌らしいオリパラ教育の推進に向けて活用していただきたい」と話している。
(市町村 2018-04-19付)
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