厚真町30年度教育行政執行方針 特別支援教育支援員を増員 オーストラリアへ中学生派遣(市町村 2018-04-19付)
厚真町教委・遠藤秀明教育長
【室蘭発】厚真町の遠藤秀明教育長は、三月上旬の第一回町議会定例会で三十年度の教育行政執行方針を説明した。特別支援教育では、小学校の支援員を二人増員し、中学校の支援員を一人増員する考えを示した。また、英語教育の推進を目的に三十年度から三年間、中学生を対象としたオーストラリアへの海外派遣研修事業を実施する。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼子どもの可能性を引き出し、才能や個性を伸ばす教育の推進
本町の児童生徒の学力は、基礎的・基本的な知識・技能の着実な定着と学習に向き合う意欲の向上が図られてきていると考えられるが、主体的な思考力や表現力など、課題を解決するための応用力や発展的な学力がさらに求められている。
本年度も、町学力向上推進委員会を中心にして、学習にかかわる児童生徒への質問紙調査の経年変化などを分析し、学習課題や指導課題の改善に努めながら義務教育九年間をつなぐ系統性の高い授業づくりを目指すとともに、児童生徒が自ら進んで学習に取り組もうとする学習意欲の向上に努める。
特別支援教育では、小学校において特別支援教育支援員を二人増の七人体制、中学校においては一人増の二人体制とし、個に応じた適切な教育環境の提供に努めていく。
▼英語を活用しグローバルに生きる子どもの育成
本年度も町英語教育推進委員会を中心に、小学校一年生からの外国語活動の充実と、小学校五年生から中学校三年生までにつながるコミュニケーション科の活動、イングリッシュ・デイキャンプやイングリッシュ・トライアル、厚真プロジェクト学習など、多様なコミュニケーション機会の確保と充実、次期学習指導要領を見据えたカリキュラムづくりや指導の改善を図りながら児童生徒のコミュニケーション能力の育成に努めるとともに、小学生と中学生の英語能力判定テストの継続実施と中学生の英語検定を積極的に奨励していく。
また、英語を活用できる児童生徒の育成の成果の検証や今後の本町の英語教育の一層の推進につなげていくために、本年度から三十二年度までの三年間、中学校二年生と三年生を対象にオーストラリアへの海外派遣研修事業を実施する。
▼豊かな心の力を育む子どもの育成
豊かな心を育む道徳教育の推進では、子どもたちに基本的な生活習慣を身に付けさせるとともに、規範意識を高め、自らを律しつつ、他者とともによりよく生きるための豊かな人間性を育む道徳教育をはじめ、地域の人材や自然、歴史・風土、伝統・文化など多様な教育資源の活用を図り、発達段階に応じた感性豊かな心を育てる。
▼質の高い教育を支える教育環境の確保
昨年十二月に、厚真中央小学校と厚真中学校、上厚真小学校と厚南中学校の校区を一つにした中央地区学校運営協議会と厚南地区学校運営協議会が設立され、協議会の機能を生かし、学校協働本部活動をはじめ、地域の企業や団体、組織などの参画によるあつまるネットの協力をいただきながら、義務教育九年間を見通し、学校と保護者や地域の皆さんがともに知恵を出し合い、熟議を行いながら子どもたちの豊かな成長を支えていく地域とともにある学校づくりに努める。
(市町村 2018-04-19付)
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