赤井川村30年度教育行政執行方針 「赤井川スタイル」を確立 夢に向かって歩む15歳実現(市町村 2018-04-24付)
赤井川村教委・馬場希教育長
【小樽発】赤井川村教委の馬場希教育長は、三月上旬の村議会第一回定例議会で三十年度教育行政方針について説明した。社会構造や経済情勢がめまぐるしく変化し、高度な情報化社会へと進む中で、知・徳・体の調和の取れた村の教育環境をより一層充実させ「信頼された学校づくり」「次期学習指導要領改訂を見据えた小中連携を基本とする教育活動」「教育環境の充実と保護者支援」「生涯学習社会の実現へ向けて目指す活動」を推進していく考えを示した。
教育行政執行方針の概要はつぎのとおり。
▼基本姿勢
就学前幼児期から、教育委員会や学校が保護者や保育所とかかわりをもち、学校・家庭・地域が連携できる機会を整える。
また、就学後は小学校と中学校が連携し、個々の学びと育ちを支える赤井川スタイルを確立させるとともに、村の子育て支援の充実など村全体で子どもたちの生きる力を育む教育を目指す。
▼信頼される社会に開かれた学校づくりの推進
きめ細かな学校からの情報発信と、家庭や地域からの声をスピード感をもって学校運営に生かす事を念頭に、以下の取組を重点として進める。
▽学校だよりや村のホームページ、情報無線などからの情報発信
▽地域行事への参加や各種団体との交流推進
▽学校評価委員会や学校評議委員会によるきめ細かな学校運営の評価と評価結果の公表
▽教材研究や授業改善などの指導力向上研修の継続と服務規律の徹底
▽学校行事への参加促進や交流場面の設定
▽地域人材や地域資源の積極的活用
▽各小・中学校におけるグランドデザインの公表と説明
▼新学習指導要領実施に向けた小中連携を基本とする教育活動の推進
小・中学校が同じ目線で個々の子どもたちの成長を支える共通認識と「自主性と主体性の涵養」という連携教育の目標を共有し、中学校卒業時に「人間愛にあふれ、郷土に誇りを抱き、自己の夢や希望に向かって歩む十五歳」を実現するために必要とされる確かな学力を育む教育の推進に向け、以下の取組を行っていく。
▽新学習指導要領に基づく教育課程の編成準備と実践
▽全国学力・学習状況調査結果を活用した学習指導の充実
▽実態に即した学校改善プランによる数値目標の設定と、教職員・児童生徒・保護者による評価ローリングの実施
▽授業実践に基づく小中合同教職員研修の実施
▽主体的、対話的で深い学びの授業スタイルおよびICT活用授業の研究と実践、交流
▽ノート指導の徹底と基本的学習規律の定着
▽保護者と連携した生活習慣の改善と家庭学習の定着
▽チャレンジテストへの参加と、放課後や長期休業中における補充学習の充実
▽教育課程と学習指導の専門教員である教育局指導主事の活用
▽特別支援教育への適切な対応と支援体制の充実
基本的な倫理観や規範意識、生命の大切さや思いやりの心、美しいものに感動する心など、自己肯定感を醸成させながら豊かな心を育てるため、以下の取組を行う。
▽教職員自らの道徳観を養う研修への参加
▽道徳の授業研究の充実と家庭との連携
▽児童生徒の望ましい人間関係を醸成する学級づくり
▽スピード感をもったいじめ防止対応の実施
▽情報モラル、薬物問題などに関する指導の充実
▽教職員と気軽に話せる校内環境づくり
▽スクールカウンセラー派遣事業の活用
▽学校図書の充実と読書活動への支援
▽児童生徒が協同作業に取り組む植樹活動の実施
「健やかな体」をつくる教育を推進するため、以下の取組を行う。
▽体力の実態把握に基づいた体育活動の実施
▽小中合同陸上大会の実施
▽食育としてのマイランチデー(弁当の日)の実施
▽食物アレルギーへの適切な対応
▽歯磨き教室・フッ化物洗口の実施
▽部活動やクラブ活動の実施
▼教育環境の充実と保護者支援の推進
修繕や更新を必要とする施設や設備が増加していることから、計画的に改善を図りたい。
保護者の負担を減らし、児童生徒が安心して充実した学校生活を送れるようにするため、以下の取組を進めていく。
▽学習教材への支援
▽学校給食費無料化への支援
▽文化・体育活動や校外学習にかかわる交通手段への支援
▽部活動における全道・全国大会出場への支援
▽漢字検定や英語検定などの資格取得者への支援
▼生涯学習社会実現を目指す活動の推進
第十一期赤井川村中期社会教育行政計画に基づき、より多くの村民が生きがいをもって活動できるようにするため、以下の取組を行う。
▽幼児期から本に親しむ活動の支援や読書環境の充実
▽家庭学習への意欲づけと定着への支援
▽各種団体と連携したレクリエーションスポーツの推進
▽ジュニアスポーツ活動の推進
▽郷土芸能伝承活動の支援
▽郷土資料の活用をはじめ郷土を知る活動の推進
▽国際交流活動の推進
▽文化祭の充実
▽放課後子供教室の充実
(市町村 2018-04-24付)
その他の記事( 市町村)
浜中町30年度教育行政執行方針 CSをモデル導入 霧多布高で給食スタート
【釧路発】浜中町教委の内村定之教育長は、三月上旬の第一回町議会定例会で三十年度教育行政執行方針を説明した。主体的・対話的で深い学びに向けた授業改善を図るとともに、研究指定校による実践研究を...(2018-04-25) 全て読む
蘭越町30年度教育行政執行方針 イングリッシュキャンプ実施 ALT増員し英語力向上
【倶知安発】蘭越町教委の首藤一幸教育長は、三月上旬の第一回町議会定例会で三十年度教育行政執行方針を説明した。外国語活動・外国語の充実に向けた外国語指導助手の一人増員や外国語教育連携推進会議...(2018-04-25) 全て読む
喜茂別町30年度教育行政執行方針 効果的にICT活用 ALTの指導時間数増加へ
【倶知安発】喜茂別町教委の細田典男教育長は、三月上旬の町議会定例会で三十年度教育行政執行方針を説明した。確かな学力育成に向け、全国学力・学習状況調査などの結果で明らかになった課題に対応した...(2018-04-25) 全て読む
京極町30年度教育行政執行方針 指導体制充実へ小中連携 ICT活用授業で学習活性化
【倶知安発】京極町の髙橋武志教育長は、三月上旬の町議会第一回定例会で三十年度教育行政執行方針を説明した。確かな学力を育むため、全教員参加の小中連携協議会において実践的な取組を進め、指導体制...(2018-04-25) 全て読む
札幌市が新・児童福祉支援システム構築へ 対応記録をデータベース化 地域や現場に近い支援実施
札幌市子ども未来局は、本年度中に“新・児童福祉支援システム”を構築する予定だ。市内各区に設置されている家庭児童相談室と児童相談所が、過去の面会事例などの情報を互いに照会・共有できるもの。情...(2018-04-24) 全て読む
小樽市30年度教育行政執行方針 一貫型小・中学校設置へ 1校で通級指導教室新規開設
【小樽発】小樽市教委の林秀樹教育長は、市議会第一回定例会で三十年度教育行政執行方針について説明した。朝里小学校、豊倉小学校、朝里中学校を小中連携教育実践校に指定し、小中一貫型小・中学校の設...(2018-04-24) 全て読む
興部町教委の30年度教育行政執行方針 CS導入へ関係者と協議 新・興部中を円滑に運営
【網走発】興部町教委の畑山研二教育長は、三月上旬の第一回町議会定例会で三十年度教育行政執行方針を説明した。興部中学校と沙留中学校の統合による新しい興部中学校について、「子どもたちの未来に大...(2018-04-24) 全て読む
沼田町30年度教育行政執行方針 効果的に小中一貫教育 31年度のCS導入へ準備
【岩見沢発】沼田町教委の吉田憲司教育長は、三月上旬の定例会町議会で三十年度教育行政執行方針を説明した。併設型小中一貫校「沼田学園」を開設し、義務教育九年間における子どもの発達段階に応じたき...(2018-04-24) 全て読む
妹背牛町30年度教育行政執行方針 小学低学年で外国語活動 CS導入に向け取組推進
【岩見沢発】妹背牛町教委の土井康敬教育長は、三月上旬の定例町議会で三十年度教育行政執行方針を説明した。小学校の外国語活動について、中学年・高学年ともに新学習指導要領全面実施と同様の授業時間...(2018-04-24) 全て読む
小学校の英語専門教師配置事業―札幌市教委 182校で推進教員位置付け 31年度までに全校配置目指す
札幌市教委の小学校英語専門教師配置事業に基づき、本年度英語専門教師を位置付けた学校は市内小学校二百一校中百八十二校となった。外国語活動の充実に向け、中心となって取組を推進する教員を各学校が...(2018-04-20) 全て読む