多種・多様な取組評価　砂川市図書館文科大臣表彰受賞

（市町村 2018-05-29付）

左から高橋教育長、工藤図書館管理係長

　【岩見沢発】砂川市図書館は、三十年度文部科学大臣表彰（子供の読書活動優秀実践校等）における優秀実践図書館の栄誉に輝いた。乳幼児への読み聞かせ、出張おはなし会など子どもが読書に親しむ機会をつくるとともに、絵本作家の講演会などの実践が評価された。砂川市教委の髙橋豊教育長は「地道に取組を続けた結果、こうした賞をもらえて励みになった」と語った。

　読書活動の一層の推進に資するため、子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高める活動について、優れた実践を行っている学校・図書館・団体（個人）を文部科学大臣が表彰するもの。本年度は二百三十六件、うち図書館は四十七館を選出。四月下旬、子ども読書の日を記念して東京都内で開催した子どもの読書活動推進フォーラムにおいて表彰式が執り行われた。

　砂川市図書館では、二十三年度からブックスタート事業を開始し、乳幼児に対する読書活動の普及・啓発を推進。二十八年度には、保護者から「子どもが騒ぐので気兼ねしてしまう」との声が寄せられていたことを受け、防音性を高めた児童書コーナーを整備するなど、親子がよりよい環境で本に親しめる環境を整えた。

　外部とのかかわりについては、毎年四～五月に小・中学校を訪問し、図書館ができる支援メニューを提案。各校の希望に応じて、貸出文庫や本の修繕・読み聞かせに関する実務講習会などを行っている。

　このほか、中空知の五市五町と連携した絵本作家講演会をはじめ、市町の枠を超えた取組も実施。髙橋教育長は「毎年工夫し、新たなことにチャレンジしている意欲が認められうれしい」、図書館の工藤雅子管理係長は「受賞を知ったときは驚いた。積み重ねてきたことが受賞につながったのでは」と喜びを語った。

(市町村 2018-05-29付)