道高Ｐ連第６８回十勝大会　身近な人と結ぶ信頼の絆　新井田会長　世に貢献できる活動を

（関係団体 2018-06-25付）

１１５０人が参加し、子どもたちの未来に向け、活発に意見交換した

　【帯広発】「身近な人と結ぶ信頼の絆」を大会主題に、第六十八回道高校ＰＴＡ連合会大会十勝大会が十六日から二日間、ホテル日航ノースランド帯広を主会場に開かれた。全道からの参加者が子どもたちの健全な成長を願い、分科会協議などに臨んだ。あいさつした新井田寛会長は「世の中に貢献できる活動を考えていきたい」と述べ、活発な意見交換を期待した。

　道高Ｐ連主催、全国高Ｐ連共催で道高Ｐ連十勝支部が主管した。

　「北海道百五十年の年に、十勝の大空と大地の中で、未来を担う子供たちにとっての夢と希望を発信しましょう！」とメッセージを掲げた大会には、全道各地から約一千百五十人のＰＴＡ会員および学校関係者が参加。

　大会主題は、子どもたちの健全な成長を願い、「お互いの顔が見える家庭や学校等で培われる、身近な人と結ぶ信頼の絆こそが、子どもたちの温かい支えになる」という共通の思いのもとに設定した。

　初日の開会式では、新井田会長があいさつ。二十八年度の十勝管内の豪雨災害にふれ「生活の基盤を失いながら、通学の足を確保するため奔走されたＰＴＡや地域住民の努力が心に強く残っている」と話した。

　平昌オリンピックで、日本選手が様々な人たちに対し感謝の言葉を口にしていたことを“利他の精神”とたたえ、「誰かの役に立つ、世の中に貢献できる活動を皆さんと考えていきたい」と呼びかけた。

　続いて山口誠大会実行委員長があいさつし、参加者や関係者に謝意を表した上で「未来を担う子どもたちにとって、夢と希望を発信できる大会になることを祈念する」と述べた。

　大会では、道高Ｐ連功績団体表彰、功績者表彰ならびに感謝状贈呈を行い、滝川西高校ＰＴＡ、個人受賞者代表の札幌市立新川高校ＰＴＡの福井玲子氏、前帯広農業高校ＰＴＡ会長の山口誠氏に新井田会長が感謝状を手渡した。

　受賞者を代表して、福井氏が謝辞。三年間、道高Ｐ連副会長を務めたことを振り返るとともに「チーム北海道として一丸となって、すべての子どもたちのため、より楽しく活発に活動を続けられることを祈念する」と述べた。

　このあと、道教委の小形秀雄教育指導監、道高校長協会の川口淳会長が来賓祝辞に立ち、大会の成功を期待した。

　開会式に引き続き、福島県相馬郡飯館村の菅野典雄村長が「“おカネの世界”から“いのちの世界”・“こころの世界”へ」と題して講演。東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故によって、飯館村全域が計画的避難指示区域に指定された際の村長として、厳しい判断を下した経験を語った菅野氏は、経済至上主義社会から生命尊重と豊かな心を大切にする社会へと転換していく必要性を説いた。

　二日目は、帯広柏葉高校、帯広三条高校を会場に「進路実現に向けてＰＴＡの果たすべき役割」「ＰＴＡと同窓会等関係機関との連携」「寮をもつ高校でのＰＴＡ活動の在り方」「情報化社会におけるＰＴＡの役割」「子どもたちに夢をもたせるキャリア教育・進路指導」など三十九のテーマについて分科会が行われ、参加者は活発に意見を交わした。

(関係団体 2018-06-25付)