次代担う管理職育成など推進 道高校長協会理事研 川口会長あいさつ(関係団体 2018-06-22付)
川口会長は、働き方改革や教育課程の評価・改善にもふれた
道高校長協会は十五日、道庁別館で三十年度第二回理事研究協議会を開いた。川口淳会長があいさつに立ち、働き方改革について、出退勤時間の管理に伴う業務の負担軽減や部活動への支援など、文教施策に関して道に要望していく考えを提示。本年度における協会の活動については「カリキュラム・マネジメントにおける教育課程の評価・改善」「次世代を担う管理職育成を目指して」などの各委員会テーマのもと、調査研究などを推進していく方向性を示した。
川口会長のあいさつ概要はつぎのとおり。
◇ ◇ ◇
高校学習指導要領の改訂、高大接続改革、働き方改革、民法の成年年齢の引き下げなど、矢継ぎ早に様々な制度改正や施策などが打ち出されている。本協会としては、得られた情報を確実に共有し、各学校で生かしていただければと考えている。
▼全国高校長協会総会・研究協議会
五月二十三・二十四日に開催され、都立三田高校の笹のぶえ校長を会長とする案が承認された。
研究協議会では、道ブロックから浦河高校の吉瀬献策校長による調査研究部教育課程委員会の壇上発表があった。カリキュラム・マネジメントの構築に向けて、研究の概要や調査の結果、提言に基づいた実践について、具体的で分かりやすく説明していただいた。調査研究を進めていただいた校長先生方に敬意を表する。
また、スポーツ庁の鈴木大地長官の講演があった。第二期スポーツ基本計画にふれ、スポーツを競技だけではなく広くとらえること、するという楽しさ、見るという感動、支えるという共感によって、スポーツはみんなのものという意識をもつことが大事である。スポーツによる健康増進で人生が変わること、スポーツの力で地域が活性化し社会が変わることを、自身の経験をもとに話していただいた。
さらに、文部科学省の担当者から説明があった。高校学習指導要領については、前文に学習指導要領の理念と教育課程の意義が書かれているほか、高大接続改革が進められ、選挙権年齢が十八歳以上に引き下げられる中で、改訂することに大きな意義があるとしている。
また、移行期間の内容については、夏ごろに示し、カリキュラム・マネジメントは早めに施行すると良いとしている。三十四年度から年次進行となるが、各学校が本年度からスケジュールを立てて、計画的に検討することが大切である。
大学入学共通テストについて、文科省では、ことし十一月に実施する試行調査(プレテスト)は、実際の問題を意識して出題するとしている。また、英語の資格・検定試験について、今後、多くの地域での実施や検定料の配慮を求めていくため、各学校を対象とした受検ニーズに関する調査を実施するとしている。大学入試センターでは、英語の資格・検定試験の成績を大学に提供するため、システムを構築すること、個人ごとに共通IDを発行すること、共通IDの申込を高校二年生の十一月からとすること、提供する時期を年三回とすることを示している。AOや推薦入試が秋に行われる場合には、少なくとも夏までに一回は受検しておく必要がある。
▼道の動向
▽働き方改革
勤務時間の把握に関して、道立学校十校において、パソコン利用とタイムカードの二つの方法による試行を実施し、その結果を踏まえ、出退勤時間の管理の在り方を検討することとしている。
本協会としても、出退勤時間の管理に伴う業務の負担軽減、教育の大きな役割を担っている部活動への支援など、文教施策に関して要望していく。
▽高校配置計画
六月五日に三十三年度までの計画案が示された。三十三年度は、中卒者の減少によって多くの学級減が計画されているが、校長としての立ち位置に留意し、対応していただきたいと考えている。
▼協会の活動
五月十八日に第一回主査・委員長研究協議会を開催し、調査研究部の委員会・小委員会の主題・副題の設定経緯、調査研究の内容、今後の日程等について協議を深めた。本年度の各委員会のテーマは「カリキュラム・マネジメントにおける教育課程の評価・改善」「次世代を担う管理職育成を目指して」「生徒の成長を支援する教育相談の在り方」「地域の未来をつくるキャリア教育の在り方」「共通テストや高大接続に関する課題に対応した学校経営の在り方」である。今後、各委員会からアンケート調査、実践事例に関する照会などの依頼があるので協力をお願いする。
(関係団体 2018-06-22付)
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