道小が全道会長研修会開く　働き方改革、校内体制等見直しを　新学習指導要領やＣＳなども協議

（関係団体 2018-06-20付）

本道の教育課題について活発に情報を交換

　道小学校長会（本間達志会長）は十六日、ホテルライフォート札幌で三十年度全道会長研修会を開いた。新学習指導要領、学校における働き方改革、コミュニティ・スクールなどの教育課題をテーマに協議し、各地区の状況や実践について情報を共有。学校における働き方改革を進めるため、業務内容や校内体制の見直し、教員の指導力向上の必要性などが指摘された。

　開会に当たり、本間会長は、本道における教育課題に関する各地の情勢や取組の状況を情報交換し、道小全体としての取組を明らかにする研修会の趣旨を説明。五月に行われた全国連合小学校長会総会における文部科学省の行政説明、いじめの定義の変化などを伝え、本年度開催する第七十回全連小北海道大会については、「“分科会の充実こそが最大のおもてなし”というキャッチフレーズのもと、全国から訪れる校長先生を迎えたい」と述べた＝本間会長のあいさつ概要は後日掲載＝。

　続いて、「新学習指導要領」「学校における働き方改革」「コミュニティ・スクール」などの教育課題ををテーマに意見を交換した。

　学校における働き方改革については「子どもたちのためという視点を忘れずに業務内容を見直し、“続ける勇気”“変える勇気”、ときには“止める勇気”も必要」との意見が挙がった。

　学校閉庁日、定時退勤日の実施に当たっては、学校の鍵の保管・管理の方法を改めるなど、校内体制を見直すことが必要という声も。

　このほか、三十～四十代の中堅教員が不足している現状から、コミュニケーションの面で若手教員の指導を懸念する意見があり「年代を超えた研修体制が必要」「教員全員の力の底上げを図るためのＯＪＴが課題」などの意見が挙がった。

(関係団体 2018-06-20付)