生活・総合の〝新地平〟追究 日本生活科・総合的学習教育学会、道生活科・総合的な学習教育連盟が札幌で全国大会(関係団体 2018-06-19付)
全国から750人が参加した
日本生活科・総合的学習教育学会(野田敦敬会長)と道生活科・総合的な学習教育連盟(礒島年成委員長)は十六・十七日、ホテルライフォート札幌などで第二十七回全国大会北海道大会兼第二十八回北海道生活科・総合的な学習教育研究大会を開いた。全国から約七百五十人が参加。市内の幼稚園や小・中学校の公開授業のほか、「北の大地・発 これからの生活科・総合的な学習の時間~実践で語る・子どもの姿で語る 新学習指導要領」をテーマとしたシンポジウムなどを通して、生活科や総合的な学習の時間の在り方を探った。
大会テーマは「北の大地・発 生活・総合の新地平~よりよい自分、よりよい未来を創る学び」。道教委や札幌市教委などが後援した。
十六日は、幼稚園や小・中学校合わせて三十五授業を公開したほか、自由研究発表や課題別研究発表を行った。
十七日は全体会を行い、開会式で野田会長があいさつ。同会の研究や国の動向にふれたほか、各都道府県の担当者が集まり、取組について情報交換したことにふれ「正念場を迎えている総合を充実させるチャンス。今後も各支部の取組をお願いしたい」と要請した。
また、北海道大会の守屋淳大会長(北海道大学教授)が大会を通してあすからの実践に役立てるよう呼びかけた。
続いて、道生活科・総合的な学習教育連盟の丹羽洋彦研究部長が研究提案を行い、生活科については「気づきの質を高めることのさらなる重視」を、総合的な学習の時間については「探究の過程を一層重視する」との考えをもとに取り組んでいることを説明。研究主題「自ら学びの世界を拡げ よりよい自分を創る子ども」のほか、重点として「子どもの資質・能力を高めるカリキュラム・マネジメントの在り方」「子どもの資質・能力を高める学びのプロセスの在り方」の二点を示した。
また、札幌市生活科・総合的な学習教育連盟の小山恒研究部長が研究主題「自分の学びを実感し、未来を拓く子どもの育成」、副主題「思考をめぐらせ、体験を豊かにしていく学習」のもと、研究に取り組んでいることを説明した。
このあと、「北の大地・発 これからの生活科・総合的な学習の時間~実践で語る・子どもの姿で語る 新学習指導要領」をテーマにシンポジウム。コーディネーターとして國學院大學の田村学教授、パネリストとして文部科学省初等中等教育局の渋谷一典教科調査官や上智大学の奈須正裕教授、北海道大学の守屋教授が登壇した。
新学習指導要領における生活科・総合的な学習の時間について討論。渋谷教科調査官が十六日の公開授業における子どもの姿から、主体的・対話的で深い学びの取組を話題にしたほか、パネリストからは「主体的・対話的で深い学びの三つを並べると、それぞれ別々のことをするイメージになる。まずは主体的のところを徹底的に取り組み、それが対話的であれば深い学びになる」「まずは教師が主体的に学ぶことが大切」「授業観・子ども観の転換が子どもの学びを変える」などの意見が出された。
(関係団体 2018-06-19付)
その他の記事( 関係団体)
全連小道大会 分科会充実で“おもてなし” 道小全道会長研 本間会長あいさつ
道小学校長会が十五日に開いた全道会長研修会(二十日付3面既報)における本間達志会長のあいさつ概要はつぎのとおり。 教育情勢について三点お話しする。 一点目は、五月二十三日に行われた...(2018-06-21) 全て読む
新会長は萩澤氏(石狩P連) 道PTA連合会第71回総会 10月に旭川で研究大会開催
道PTA連合会(=道P連)は十六日、ホテルポールスター札幌で第七十一回総会を開いた。「家族の絆を深め、豊かな心をもった子どもたちを育てるPTA活動に努める」などの基本方針を決定。第六十五回...(2018-06-21) 全て読む
道小が全道会長研修会開く 働き方改革、校内体制等見直しを 新学習指導要領やCSなども協議
道小学校長会(本間達志会長)は十六日、ホテルライフォート札幌で三十年度全道会長研修会を開いた。新学習指導要領、学校における働き方改革、コミュニティ・スクールなどの教育課題をテーマに協議し、...(2018-06-20) 全て読む
札教組が第2回中央委員会開く 給特法廃止求め特別決議 道徳の教科化への反対も
札幌市教職員組合(=札教組、鈴木誠幸執行委員長)は十三日、市内の道教育会館で第二回中央委員会を開いた。札幌市地方公務員二者共闘会議・夏期闘争について確認。「公立の義務教育諸学校等の教育職員...(2018-06-20) 全て読む
道教育大六稜会本部が理事会・総会 角地会長―“チーム六稜”で結束 7月28日に教育研修会開催
【旭川発】道教育大学六稜会本部は六月上旬、旭川トーヨーホテルで三十年度理事会・総会を開いた。年間計画には、七月二十八日にアートホテル旭川を会場に六稜会教育研修会、八月に母校史料室整備支援な...(2018-06-20) 全て読む
道生活科・総合的な学習教育連盟―全国大会 札幌市内の1園4小中の授業公開で研究成果紹介
日本生活科・総合的学習教育学会、道生活科・総合的な学習教育連盟の第二十七回全国大会北海道大会兼第二十八回道生活科・総合的な学習教育研究大会(十六~十七日)の初日、札幌市内の一園四小中学校が...(2018-06-19) 全て読む
胆振管内教委連が総会開く 新会長に田鍋氏(壮瞥町教育長)
【室蘭発】胆振管内教育委員会連絡協議会は五月下旬、むろらん広域センタービルで三十年度総会を開いた。豊島滋前会長の退任に伴う役員改選では、新会長に壮瞥町の田鍋敏也教育長を選任。また、来年二月...(2018-06-18) 全て読む
学校事務職員協会第1回評議員研 8月の大会内容など協議 水本会長 事務室は変革のとき
道公立学校事務職員協会(水本靖会長)は八日、札幌南高校百周年記念館で三十年度第一回評議員研究協議会を開いた。評議員三十六人が出席。総務部、研究部などが所管事項について報告するとともに、札幌...(2018-06-18) 全て読む
道内6会場で研修会 道特別支援振興協が評議員会
道特別支援教育振興協議会(会長・工藤栄光豊富町長)は八日、札幌市内の道第二水産ビルで評議員会を開いた。三十一年度国の特別支援教育に対する要望書について、国に対し財源措置の充実を強く要望する...(2018-06-15) 全て読む
道性教育研究会が理事会開く 8月の全国大会へ準備 役員改選 蛯名会長を再任
道性教育研究会(蛯名嘉津夫会長)は九日、札幌市立柏中学校で第一回理事会を開いた。八月に札幌市で開催する全国大会に向けて準備を進めるなど、三十年度事業計画を決定。役員改選では蛯名会長を再任し...(2018-06-15) 全て読む