「教育の日」道民運動推進協が総会　新会長に柴田氏選出　第１１回制定記念行事など計画

（関係団体 2018-06-25付）

就任あいさつに立つ柴田新会長

　「北海道教育の日」道民運動推進協議会は二十日、ホテルライフォート札幌で三十年度総会を開いた。「北海道教育の日」第十一回制定記念行事などを盛り込んだ事業計画を決定。役員改選では、前道教委教育長の柴田達夫氏を新会長に選任した。

「北海道教育の日」は「すべての道民が、教育についての理解と関心を高め、家庭・学校・地域がそれぞれの役割を担い、北海道の子どもたちは、道民の手で育んでいくとの思いをもって語り合い、行動する契機となる日に」と願って平成十八年十一月一日に制定された。

　十九年には、同協議会が設立され、道退職校長会をはじめとする各団体が全道で啓発・普及活動を行っている。

　総会では、開会に当たり、立川宏会長があいさつ。将来に夢や希望をもてない子どもが増えてきている現状にふれ、大人があるべき姿を子どもたちに示す必要性を強調。「教育は未来への投資である。社会全体が将来に対する不安を抱えてきている時代だからこそ、未来への投資として、教育をさらに充実していくことが必要」と述べた。

　また、十一月十一日が「北海道教育の日」であることを多くの道民に浸透させるために、会の活動をさらに充実・発展させていく重要性を説いた。

　引き続き、道教委の小形秀雄教育指導監が来賓あいさつに立ち、急速な技術革新やグローバル化の進展などによって大きく変化する社会情勢にふれ「次代を担う子どもたちは、これらの社会の変化に主体的に向き合いながら自らの可能性を発揮し、未来を切り拓く力を身に付けていかなければならない」と指摘。

　その上で、これまで様々な取組を行ってきた関係者に敬意を表するとともに、同会の各種活動が今後も永続的な取組として多くの道民に認知され、より一層道内各地における活発な活動の展開につながるよう期待を寄せた。

　議事に移り、三十年度事業計画を審議。十一月一日にホテルライフォート札幌で「北海道教育の日」第十一回制定記念行事を開くほか、「北海道教育の日」実践資料第十二集の発刊や啓発・普及活動のためのリーフレットを発行することなどを決めた。

　役員改選では、前道教委教育長の柴田氏を会長に選出。柴田新会長は「北海道の子どもたちは、道民の手で育むという共通の思いのもと“北海道教育の日”をより一層充実させていきたい」と抱負を語った。

　主な役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝柴田達夫（前道教委教育長・新）

▽副会長＝工藤達成（道教育振興会長・新）、諏江康夫（日本教育会道支部長）、永峰貴（道退職校長会長）

▽監事＝石黒信司（札幌青年会議所理事）、石澤優子（道公立小・中・特別支援学校女性管理職会事務局長）

▽事務局長＝本間道子（道退職校長会副理事長）

(関係団体 2018-06-25付)