北教組が第１２１回中央委員会　職場の管理強化に反対　組織拡大など闘争方針決定

（関係団体 2018-06-28付）

方針には、抜本的な勤務・教育条件改善などを盛り込んだ

　北教組は二十二日、札幌市内の道教育会館で第百二十一回中央委員会を開き、当面闘争方針を決めた。たたかいの具体的な進め方として「学習指導要領に対決し、自主編成運動を一層強化する」「抜本的な勤務・教育条件改善を進める」「“日の丸・君が代”強制反対闘争を教育の自由と子どもや教職員の人権を守る通年闘争としてたたかう」「主任制度撤廃を目指した自律的・民主的職場づくりのたたかいを進める」「チームとしての学校や新たな職の設置など、職場の管理強化に反対する」ことなどを掲げた。

　開会に当たり、信岡聡中央執行委員長があいさつ。二〇一八年度の運動の重点として「“給特法”改廃・定数改善など抜本的な勤務・教育条件改善を進める」「改訂“学習指導要領”に対峙し人権や民主主義を根づかせる実践を強化する」ことなど四点を提起。「民主主義の理念が息づく社会をつくるため、子どもたちと学び合い、職場の仲間や保護者・住民など身近な人々と語り、連帯してたたかわなければならない」と訴えた。

　議事に移り、当面闘争方針を決めた。

　たたかいの具体的な進め方には「学習指導要領に対決し、平和・人権・民主主義・共生・地球環境を基本として、自己教研体制を確立し、自主編成運動を一層強化する」「“日の丸・君が代”強制反対闘争を日常の職場闘争と一体的に、教育の自由と子どもや教職員の人権を守る通年闘争としてたたかう」「教育内容・方法の押し付けや教職員の管理統制を排除し、多忙化の解消やゆとりと子どものふれあいを保障するため、研修の根本的な見直しを進める」ことなどを盛り込んだ。

　組織の強化・拡大などにかかわっては「新採用者をはじめとするすべての未組織者の早期加入を目指し、組織拡大の取組を進める」「主任制度撤廃を目指した自律的・民主的職場づくりのたたかいを進める」「チームとしての学校や主幹教諭をはじめとする新たな職の設置など、職場の管理強化に反対する」ことなどを提示。

　また、学校事務職員の全校配置を要求する一方で、学校事務の共同実施・センター化や道立学校運営支援室、事務長設置については、差別・分断、管理統制・学校事務の合理化をねらうものであるとして反対の姿勢を示した。

　さらに、人勧の賃金引き上げ勧告の実現をはじめ、賃金「合理化」・既得権剥奪阻止など賃金要求実現に向けてたたかうことを掲げた。

　最後に「“給特法”の廃止など、抜本的な超勤・多忙化解消、青年層教職員の加入を重点とした“一千人組織拡大運動”をすすめ、統一地方選・参議院選勝利をめざす特別決議」「憲法改悪を断固阻止し、改悪“学習指導要領”と対決した自主編成運動を強化するとともに、“みんなで平和憲法を守り、教育を創る道民運動”をすすめる特別決議」を採択した。

(関係団体 2018-06-28付)