高校などに３千部配布　道建協の現場見学会等報告書

（関係団体 2018-06-28付）

高校生の意識調査結果を掲載

　北海道建設業協会（＝道建協、岩田圭剛会長）は、二十九年度建設業現場見学会・現場実習報告書『建設業の魅力と未来』（Ａ４判、四一ページ）を七千部作成し、約三千部を道内の高校と行政機関、建設関連団体に配布する。二十九年度の現場見学会・実習の様子や、高校生に行ったアンケート意識調査の結果を二十四年度調査と比較して紹介している。

　冊子は、若年者入職促進のために毎年、道建協が作成しているもの。各地方建協が開いた現場見学会などに参加した一千三百八十七人に対して行ったアンケート調査の結果を分かりやすく紹介している。

　高校生への意識調査は、回収率が八六・八％。「在学する高校を選んだ理由」は「建設会社への就職」が四一・二％と四割台で、二十四年度に比べ九・一ポイント増加した。「高校卒業後の進路」では、大学進学の回答のうち七五・七％が土木・建築関係で占め、二〇・六ポイント上回った。

　建設業の仕事の印象については「街の発展に役立つ産業」という回答が九三・五％と一五・六ポイント増加。「就職する会社からどのような情報が知りたいか」に対しては、仕事の内容と給与体系が同率一位となっている。

　保護者や教員のアンケート結果も掲載。保護者の建設業に対する感想・要望では「きちんと休みが取れるのか。給料は見合っているか。けがをしたときの補償はできているかなどの疑問がある」と就労環境を心配する意見があった。

　教員からは、建設業に対して「生徒にとっては、自分の仕事が目に見える形となって残るので、夢のある魅力的な仕事」などの声や、「経済的な面、社会保障の面など、若者が将来、安心して結婚、子育てができる環境を整えてほしい」などの提言が寄せられた。

　道立教育研究所附属理科教育センターは、七月十四日午前十時四十五分から沼田町内の幌新太刀別川周辺などで親と子の理科教室（夏季）を開く。

　小学生を対象に、親子が理科に対する興味・関心を一層高めることがねらい。化石を採集するほか、沼田町化石館「化石体験館」の見学などを行う。

(関係団体 2018-06-28付)