子ども相談支援センター―道教委まとめ 内容「友人関係が最多」 いじめに関する割合も増加(道・道教委 2018-06-27付)
道教委がまとめた子ども相談支援センターの二十九年度相談状況によると、相談の実件数は前年度比四件減の一千七百六十九件。相談内容は「友人関係」が二一・四%で最も多く、「家庭環境」一九・一%、「教職員との関係」一八・九%、「いじめ問題」一〇・四%などだった。前年度との比較では、「いじめ問題」の割合が二・五ポイント、「教職員との関係」が一・六ポイントとやや増加。本人からの電話相談で多いのは、小・中学生が「友人関係」「いじめ問題」、高校生が「友人関係」「家庭環境」の順だった。道教委は、「一人で悩まず、まずはセンターを利用して相談してほしい」と活用を呼びかけている。
道教委は、二十七年十月に子ども相談支援センターを開設。子どもや保護者から、いじめや不登校などの学校教育、子育て・しつけなど家庭教育に関する悩みを受け付け、問題の解決につなげる相談を実施している。二十四時間体制で電話対応しており、メールや来所による相談も受け付けている。
二十九年度に受理した相談件数は、前年度比五百二十二件減の二千六百二十九件。
相談方法の内訳をみると、電話相談が二千三百八十九件、メールによる相談が二百三十二件、来所相談が八件となった。
相談の実件数(同一相談者からの同一内容の相談を一回とカウント)は、電話相談が一千六百十九件、メール相談が百四十四件、来所が六件の計一千七百六十九件。前年度と比べ四件減となっている。
月別の相談件数は五月が最も多く、以下、六月、七月、十二月の順。
相談内容の割合で最も多いのは「友人関係」(二一・四%)、つぎに「家庭環境」(一九・一%)、「教職員との関係」(一八・九%)、「いじめ問題」(一〇・四%)、「不登校」(七・五%)、「心身の健康・保健」(五・一%)、「学業・進路」(四・五%)、「発達障害等」(三・五%)、「児童虐待」(一・一%)など。
メール相談を除く相談対象者の内訳は、小学生が三九・六%、中学生が三〇・八%、高校生が二七・〇%、乳幼児が一・九%など。
電話相談のうち、児童生徒本人からの相談で多いのは小・中学生が「友人関係」「いじめ問題」「家庭環境」の順で、高校生が「友人関係」「家庭環境」「教職員との関係」と続いた。
前年度との比較では、高校生で「教職員との関係」に関する相談の割合が増え、「学業・進路」を上回った。また、高校生の保護者からの相談内容で「教職員との関係」「家庭環境」の割合が増えた。
同センターでは、二十四時間体制で電話相談を受け付けており、「匿名でも利用できるので気軽に相談を」「学校教育やカウンセリングの経験者などの専門家が行うので、安心して利用できる」「プライバシーは厳守する」「育児やしつけ等で悩む保護者の方の教育相談にも応じている」と周知。「一人で悩まず、まずはセンターを利用してほしい」と呼びかけている。
(道・道教委 2018-06-27付)
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