10校を研究指定校に 30年度高校英語力向上事業―道教委 3タイプの学習プログラム開発(道・道教委 2018-06-26付)
道教委は、本年度高校英語力向上事業の研究指定校およびプロジェクトチーム(協力校)を決定した。岩見沢西など新規八校を含む十校を指定。「外国人旅行者に対応する」「外国企業との取引にかかわる」「海外で学ぶ・生活する」の三タイプを想定し、それぞれの学科の特性に応じた学習プログラムの開発に取り組む。また、研究指定校ごとに近隣または同じ学科を設置する学校の英語担当教員六人程度からなるプロジェクトチームを編成。年四回のプロジェクト会議を開き、取組内容や指導方法の検討、評価例の作成を行うなど、研究指定校の取組を支援する。
グローバル人材育成に向けた英語力向上推進事業の一環。学科の特性などに応じて英語の活用場面を想定した三タイプの学習プログラムを開発し、道立高校・中等教育学校の英語授業における改善・充実や生徒の英語力向上を図る。
各研究指定校は「生徒の英語力の把握」「活用場面を想定した英語力の検討」「活用場面を想定した英語力の到達目標の設定」「学校や学科の特性等を踏まえた取組内容や指導方法および評価方法の検討」などの取組を行う。
生徒の英語力の把握では、英検IBAやCBAテスト、パフォーマンステストなどを実施する。
活用場面を想定した英語力の検討では、英語を活用する場面として、タイプⅢ「外国人旅行者に対応する」、タイプI「外国企業との取引にかかわる」、タイプⅡ「海外で学ぶ・生活する」を想定。それぞれの場面に応じて、三タイプの英語教育プログラムの開発を進める。
具体的に、タイプⅠでは、外国人旅行者に対し、あいさつや自己紹介、道案内をはじめ、地域商品・施設・サービスの説明、苦情への対応などを想定。
これらに加え、タイプⅡでは、海外への地域・商品のPRや商品注文・発送、英語によるホームページの作成などができるような英語力を身に付ける。
タイプⅢにおいては、英語によるレポートの作成、ディスカッション、プレゼンテーションなどを想定し、英語力向上に取り組む。
実施期間は、二十九年度から三十一年度までの三年間。各タイプの学習プログラムの開発を希望する道立高校から、地域のバランスなどを考慮し、毎年度十校程度を研究指定校に指定する。研究指定校の指定期間は、指定日から当該年度までとしている。
また、取組を支援するため、近隣または同じ学科を設置する学校の英語担当教員六人程度からなるプロジェクトチーム(協力校)を編成。年四回のプロジェクト会議を開催し、学校や学科の特性などを踏まえた取組内容や指導方法の検討、評価例の作成などを進める。
本年度指定校とプロジェクトチームはつぎのとおり(カッコ内は学習プログラムのタイプ)。
▼空知
▽岩見沢西(Ⅰ・新)―夕張、美唄尚栄、月形、南幌、長沼、栗山、美唄聖華
▽滝川(Ⅲ・新)―岩見沢東、千歳、倶知安、旭川東、旭川北、網走南ヶ丘、帯広柏葉、釧路湖陵、室蘭栄、浦河、登別明日
▼石狩
▽札幌国際情報(Ⅲ)―岩見沢東、千歳、倶知安、旭川東、旭川北、網走南ヶ丘、帯広柏葉、釧路湖陵、室蘭栄、浦河、登別明日
▼後志
▽倶知安農業(Ⅱ)―岩見沢農業、静内農業、大野農業、旭川農業、更別農業
▼胆振
▽苫小牧総合経済(Ⅱ・新)―奈井江商業、札幌東商業、函館商業、旭川商業、釧路商業
▼渡島
▽函館工業(Ⅱ・新)―札幌工業、札幌琴似工業、苫小牧工業、室蘭工業、旭川工業、帯広工業、釧路工業
▼上川
▽旭川永嶺(Ⅰ・新)―旭川南、鷹栖、東川、美瑛、上川、富良野、上富良野、富良野緑峰
▼オホーツク
▽美幌(Ⅰ・新)―北見柏陽、北見緑陵、常呂、津別、訓子府、女満別、清里、斜里、置戸、網走桂陽
▼十勝
▽帯広緑陽(Ⅰ・新)―帯広三条、鹿追、芽室、幕別、池田、広尾
▼根室
▽中標津(Ⅰ・新)―根室、根室西、別海、標津、羅臼
(道・道教委 2018-06-26付)
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