宗谷局が小・中学校運営研修会開く 教師の学び観 見直し必要 道教育大院・姫野准教授が講演(道・道教委 2018-06-27付)
講義・演習などを通して学校運営の中核となる教員としての資質・能力の向上を図った
【旭川発】宗谷教育局は十九日から二日間、上川合同庁舎で三十年度公立小・中学校運営研修会(Cブロック)を開いた。上川・留萌・宗谷・オホーツク管内の新任教務主任や教務・研修を推進する教諭七十九人が参加。教育計画の立案・実施、時間割の総合的な調整、教科書・教材の取扱いなど教務に関する事項について研修し、学校運営の中核となる教員としての資質・能力の向上を図った。
初日は、髙杉直人教育支援課長が北海道教育の現状、義務教育指導班の安藤俊介指導主事が教育法規の基礎について、それぞれ講義・演習。
続いて、道教育大学教職大学院教育学研究科の姫野完治准教授が「学校の組織力向上のための方策」と題し講演。教務主任をはじめとするミドルリーダーは、教育課程や組織運営に関する業務が多く存在している中、求められる資質・能力の向上や学校の組織力向上を図るためには「教師の学び観のとらえ直しが必要」と指摘した。
若手からベテラン教師を対象に、一年目から現在までの自己評価をさせた研究データを示し、ベテラン教師においても前任校での成功体験を引きずっている人や、考えが固まってしまいがちな人がいることを紹介した。
「教師の学び観をどのように構築していくかが何よりも大切」と強調し、教師の学ぶ姿勢ができることで学校運営の盛り上がりにつながることを説明した。
その上で、「どんなときに教師の学びが豊かになるか」をテーマにグループ協議。小学校のグループからは「同僚とのコミュニケーションを図っているとき」、中学校のグループからは「自身の失敗を振り返ったときに、学びの状態になっているのでは」などの意見が挙がった。
最後に、姫野准教授は学校の教師の学びを誘う環境づくりの構築に取り組むよう求めた。
二日目は、カリキュラム・マネジメント、教育課程、学校全体で取り組む授業改善などについて講義や協議を行った。
(道・道教委 2018-06-27付)
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