インターンシップ実践プロジェクト―道教委 農・林・漁・建設の4分野でプログラム展開 知事部局と連携し人材育成(道・道教委 2018-06-25付)
道教委が本年度から取り組む総合的なインターンシップ実践プロジェクトの概要がまとまった。知事部局の農政部、水産林務部、建設部と連携し「農業」「林業」「漁業」「建設産業」の四分野ごとに様々な実習プログラムを展開。望ましい勤労観・職業観を育み、本道における将来の基幹産業を支える人材育成を目指す。
◆32年度まで3年間
全庁挙げた産業教育・キャリア教育に取り組むことで、地域の発展を支える人材育成および若者の道内定着を促進する道ふるさと・みらい創生推進事業の一環。
プロジェクトでは、将来の北海道基幹産業を支える人材を育成するため、望ましい勤労観・職業観を育み、地域の基幹産業や職業に対する理解を深めることをねらいに、農政部、水産林務部、建設部と連携し、様々な実習プログラムを展開する。
実施期間は、本年度から三十二年度までの三年間。主に高校一、二年生を対象に、職業紹介パンフレットを作成・配布するほか、農林水産業や建設産業におけるインターンシップ(職業体験)などを行う。
具体的には「農業」「林業」「漁業」「建設産業」の四つのカテゴリーに分けた全二十プログラムを用意。体験学習やセミナーなどを行い、基幹産業の魅力を学習するほか、実践講座や体験講習会などを通して、基幹産業の先端技術について学ぶ。
四分野のうち、農業では、農業高校生を対象とした農業高校生スマート農業実践講座などを実施。トラクターの自動運転体験やドローンによる圃場マップの作成などを行う。
林業においては、主に林業・木材産業等の現場体験・実習や工場見学などを展開。
漁業では、網処理体験やロープワークなどを行う漁業体験を実施するほか、人工知能による水揚げ予測やIT技術による資源管理などの先端技術の事例を紹介する。
建設産業においては、建設産業の魅力発信セミナーを開催。ICTを活用した建設工事の紹介や若手建設就業者からの講話などを展開する。
このほか、各担当者において、事業の円滑な実施に当たり、連絡・調整を行う担当者会議を開く。各取組の実施状況などについて情報発信するほか、取組実施後にアンケート調査などを行い、それをもとに各年度末に成果と課題をまとめ、次年度の実施に向けた工夫改善を図る。
プロジェクト概要はつぎのとおり(①実施予定日②実施場所、協力企業③内容④主催)。
▽道スマート農業推進事業「農業高校生スマート農業実践講座」=①8月10日②本別町内道立農業大学校③スマート農業実技体験・見学(トラクター自動運転体験、可変施肥、セクションコントロール体験など)④農政部
▽青年新規就農者確保対策事業「農業法人見学・体験会」=①7月30日②江別市内農業法人および農業関係企業③農業法人における見学、体験(就業者講話、農場、牧場内見学および体験など)④農政部
▽青年新規就農者確保対策事業「農業法人見学・体験会」=①要相談②農業法人および農業関係企業(石狩を除く各管内)③農業法人における見学、体験(就業者講話、農場、牧場内見学および体験など)④農政部
▽漁業就業促進対策事業「漁業体験」=①7月30日~8月3日②鹿部町内道立漁業研修所③漁業体験(漁業者の子弟以外から就職した漁業者の体験講話、漁業省力化や効率化の先端技術事例紹介など)④水産林務部
▽建設業担い手対策推進事業「建設業魅力発信セミナー」=①8月、10月②苫小牧市、小樽市③前田建設興業=ファンタージ営業部の取組紹介、地元建設産業で活躍する若手建設就業者からやりがいや魅力について講話④建設部
▽木育推進事業「中高生等への林業・木材産業等の現場体験・実習」=①7月以降②栗山町民有林内(素材生産現場)・南空知森林組合③林業現場体験(林業・木材産業の概要、伐採作業等見学など)④水産林務部
▽木育推進事業「中高生等への林業・木材産業等の現場体験・実習」=①要相談②赤平町内空知単板工業=・空知単板工業=③単板製造現場体験④水産林務部▽木育推進事業「中高生等への林業・木材産業等の現場体験・実習」=①要相談②札幌市内家具製造工場、素材展示場・=スリーク③家具製造現場見学・講義(木の特性とその違い)、カンナ掛け体験など④水産林務部
▽木育推進事業「中高生等への林業・木材産業等の現場体験・実習」=①要相談②北広島市内和信化学工業=・和信化学工業=③塗装体験・講義(工事見学、色の配合体験など)④水産林務部
▽木育推進事業「中高生等への林業・木材産業等の現場体験・実習」=①要相談②9月上旬~10月上旬③蘭越町・南しりべし森林組合③林業現場体験事業現場見学(高性能林業機械)④水産林務部
▽木育推進事業「中高生等への林業・木材産業等の現場体験・実習」=①9月上旬~10月上旬②蘭越町・羊蹄林産協同組合③林業現場体験事業現場見学(高性能林業機械)④水産林務部
▽木育推進事業「中高生等への林業・木材産業等の現場体験・実習」=①9月上旬~10月上旬②むかわ町内素材生産現場および製材工場など、苫小牧広域森林組合③林業および林産業現場体験(伐採作業等体験、高性能林業機械試乗体験など)④水産林務部
▽木育推進事業「中高生等への林業・木材産業等の現場体験・実習」=①9月上旬~10月上旬②苫小牧市内素材生産現場および製材工場など・=イワクラ③林業および林産業現場体験(伐採および集材等の作業の見学、高性能林業機械試乗体験など)④水産林務部
▽木育推進事業「中高生等への林業・木材産業等の現場体験・実習」=①9月上旬~10月上旬②森町内=ハルキ・=ハルキ③木育体験(講義、道南スギのカスタネット、マイ箸づくりなど)④水産林務部
▽木育推進事業「中高生等への林業・木材産業等の現場体験・実習」=①要相談②檜山管内国有林現場・=細畑林業③林業現場体験(伐採作業等見学、高性能林業機械試乗体験など) ▽木育推進事業「中高生等への林業・木材産業等の現場体験・実習」=①7月上旬または9月②下川町町有林、山本組木材・NPO法人森の生活③おといねっぷ美術工芸高校林業現場体験(造材現場見学や林業体験学習、製材工場の見学など)④水産林務部
▽木育推進事業「中高生等への林業・木材産業等の現場体験・実習」=①10月~11月②十勝管内道有林内素材生産現場・北村林業=③林業現場体験(伐採作業等見学、若手現場従事者との懇談など)④水産林務部
▽木育推進事業「中高生等への林業・木材産業等の現場体験・実習」=①9月上旬~12月上旬②丸善木材=本社工場・丸善木材=④水産林務部
▽木育推進事業「中高生等への林業・木材産業等の現場体験・実習」=①9月上旬~10月下旬②根室市民有林素材生産現場・=イシグロ③林業現場体験(伐採作業等見学など)④水産林務部
▽木育推進事業「中高生等への林業・木材産業等の現場体験・実習」=①要相談②一般住宅等建築現場・しほちゃん工房③建築現場体験(林業・木材産業の概要説明、建築現場の現場体験見学など)④水産林務部
(道・道教委 2018-06-25付)
その他の記事( 道・道教委)
部活動休養日などの方針 11月ころまでに案を作成 2定道議会で道教委・佐藤教育長
道教委の佐藤嘉大教育長は、部活動の活動時間や休養日などを定める部活動の在り方に関する方針を本年度中に策定する考えを表明した。道内の部活動休養日の実施状況、部活動関係者会議における議論などを...(2018-06-26) 全て読む
9人指定、7月に壮行会 道の未来チャレンジ基金助成対象者
道は、北海道に貢献する意欲のある若者の海外への挑戦を支援する「ほっかいどう未来チャレンジ基金」の二〇一八年度海外留学助成対象者を決定した。「学生留学」「スポーツ(指導者)」「文化芸術」「未...(2018-06-26) 全て読む
10校を研究指定校に 30年度高校英語力向上事業―道教委 3タイプの学習プログラム開発
道教委は、本年度高校英語力向上事業の研究指定校およびプロジェクトチーム(協力校)を決定した。岩見沢西など新規八校を含む十校を指定。「外国人旅行者に対応する」「外国企業との取引にかかわる」「...(2018-06-26) 全て読む
特別支援学校サポート企業―道教委 全道に範囲広げ募集へ 就労支援充実の取組強化
道教委は、就労体験を行う現場実習の受け入れなど、特別支援学校の教育活動を支援する特別支援学校サポート企業の登録企業を、従来の道央圏から全道に拡大して募集する。道経済部がサポート企業について...(2018-06-25) 全て読む
第2回高校配置計画地域別検討協議会 7月10日の日高学区から
道教委は、三十年度第二回公立高校配置計画地域別検討協議会の開催日程を決定した。七月十日、日高合同庁舎を皮切りに、全道十四管内、十九会場で順次開く。 協議会は、各通学区域ごとに市町村関係...(2018-06-25) 全て読む
31年度文教施策要望等決まる―道教委 幼児教育推進体制構築など 教育職員給与法の改正も
道教委は、二十日の教育委員会会議で、三十一年度国の文教施策および予算に関する提案・要望内容を決定した。重点要望の「幼児教育の推進体制構築に向けた施策の推進」では、すべての幼児教育施設におけ...(2018-06-22) 全て読む
第1回道総合教育会議開く ゼロ歳からの保育が重要 大阪総合保育大・大方学長
道は二十日、札幌市内のセンチュリーロイヤルホテルで三十年度第一回道総合教育会議を開いた。大阪総合保育大学の大方美香学長が「乳幼児からの幼児教育について」と題し、その後の成長や社会性の獲得に...(2018-06-22) 全て読む
次世代の学習ニーズ踏まえた指導―道教委 遠隔授業実践事例研究へ 有朋高と倶知安高を推進校に
道教委は本年度、国の指定を受け、高校における次世代の学習ニーズを踏まえた指導の充実事業を開始した。遠隔授業の配信校である有朋高校、倶知安高校の二校を研究推進校に指定。従来の遠隔授業に関する...(2018-06-21) 全て読む
北海道子どもの生活実態調査 幼児教育施設 85%が満足 教育内容や保育料へ不満も
道は、北海道子どもの生活実態調査(乳幼児調査)の結果報告書をまとめた。二歳、五歳の子どもの保護者を対象に、世帯、子どもの教育、生活、保護者の就労、経済、相談の状況について調査。幼児教育施設...(2018-06-21) 全て読む
事実的知識を概念的知識に 赤間指導担当局長の講話概要
十五日に道庁別館で開かれた三十年度第二回全道代表高校長研究協議会における赤間幸人学校教育局指導担当局長の講話の概要はつぎのとおり。 ▼二十一世紀型の学校(授業)へ まず、現在の教育改...(2018-06-20) 全て読む