30年度道学校給食功績者決まる 各地の9人が栄に浴す 表彰式は7月31日に浦河で
(道・道教委 2018-06-28付)

 道教委・道学校給食会は、三十年度道学校給食功績者表彰の受賞者を決定した。札幌市立屯田小学校調理員の池田和枝氏をはじめ、九人が受賞の栄に浴した。表彰式は、七月三十一日、浦河総合文化会館で開かれる第六十一回道学校給食研究大会で執り行う。

 表彰は、学校給食の普及・充実、学校における食育の推進に特に功績のあった人を表彰し、学校給食の充実・発展に資することがねらい。昭和五十六年度から実施している。

 三十年度道学校給食功績者の功績概要はつぎのとおり(敬称略。年齢、所属・職名は四月一日現在)。

▼池田和枝(五七)=札幌市立屯田小調理員

 二十六年の永きにわたり、調理員として安全でおいしい学校給食の提供に努めている。二十三年度から調理員の指導的役割である調理主任を務め、学校給食の安全性の向上、効率的な調理作業の確立に貢献している。

 また、研修会では、講師として調理の知識および技術などについて指導を行うなど、その功績は顕著である。

▼大﨑純子(六二)=枝幸町学校給食センター調理員(臨時職員)

 二十四年の永きにわたり学校給食業務に従事している。これまで培ってきた知識・経験を生かし、栄養教諭と連携し、地産地消メニューを献立にするなど、地元食材の活用等に努めている。

 また、後輩への助言や指導を積極的に行うなど、他の調理員の模範となっており、学校給食業務に貢献した功績は顕著である。

▼下舘裕子(五三)=丸瀬布学校給食センター調理員

 二十四年の永きにわたり学校給食業務に従事し、後輩調理員、臨時職員を指導・育成しながら学校給食の安全・安心な提供に努めている。

 また、栄養士がいない学校での勤務時には衛生管理責任者として、給食調理場の衛生管理に努めるなど、学校給食の充実に貢献した功績は顕著である。

▼滝上由美子(五八)=古平町立古平小栄養教諭

 三十七年の永きにわたり学校栄養職員、栄養教諭として勤務し、二十一年度には、国の委託事業(栄養教諭を中核とした食育推進事業)において、事業の推進における中心的な役割を務めた。

 また、新入学児童の偏食傾向や食物アレルギー等を把握し、小学校から中学校までの継続的な食生活の改善に努めるなど、その功績は顕著である。

▼竹井勝子(六一)=稚内市学校給食センター調理員(非常勤)

 二十一年の永きにわたり、調理員として学校給食業務に従事し、調理作業のリーダーとして、衛生管理や他調理員の指導を率先して行い、他の職員の模範となっている。

 また、栄養教諭と連携し、バイキング給食において特色あるメニューづくりや調理の工夫に力を注ぎ、食育の推進に貢献した功績は顕著である。

▼舘内恵美子(五六)=別海町学校給食センター(嘱託調理員)

 二十二年の永きにわたり調理員として勤務し、学校給食の調理技術の向上に努めるとともに、豊富な経験を生かし、後輩調理員の指導に当たっている。

 また、地域のコンテストで応募のあったレシピを、実際に学校給食の献立として提供するなど、特色ある食育の推進に尽力してきた功績は顕著である。

▼畠澤いづみ(五四)=別海町学校給食センター(嘱託調理員)

 二十二年の永きにわたり調理員として勤務し、作業工程全体の管理を行うとともに、豊富な経験を生かした後輩調理員への指導や心配りなど、調理業務が円滑に進むよう貢献している。

 また、地域のコンテストで応募のあったレシピを実際に学校給食の献立として提供するなど、特色ある食育の推進に尽力してきた功績は顕著である。

▼三木千恵(五三)=札幌市立手稲西小栄養教諭

 三十三年の永きにわたり学校栄養職員、栄養教諭として勤務し、給食の献立作成および調理指導等の研究・工夫や食育の推進に尽力している。

 また、札幌市教委発行の『食物アレルギー対応の手引き』の作成に貢献したほか、栄養教諭・学校栄養職員研修での講師として人材育成に尽力してきた功績は顕著である。

▼山本洋子(五九)=網走市桂ヶ岡地区共同調理場業務主査(給食調理員)

 二十六年間の永きにわたり学校給食の献立の充実、衛生管理にかかる作業の改善等に尽力し、網走市学校給食の充実に貢献している。

 また、二十八年度には、国の委託事業(社会的課題に対応するための学校給食の活用事業)に参加し、地場産物の活用に向けた献立の開発や調理技術向上の取組を推進するなど、学校給食の充実への功績は顕著である。

(道・道教委 2018-06-28付)

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