道教委がSCRUM実施校決定―文科省委託 拠点・サポート各4校指定 学習・指導方法の改善など研究(道・道教委 2018-07-02付)
道教委は、本年度文部科学省委託事業「教科等の本質的な学びを踏まえた主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の視点からの学習・指導方法の改善の推進のための実践研究(SCRUM)」における拠点校を決定した。三十・三十一年度の二ヵ年事業で、夕張高校など四校を指定。「アクティブ・ラーニングの視点からの学習・指導方法の改善」など三点の研究課題のもと、それぞれ研究実践を進める。また、拠点校の取組を支援するサポート校には、二十八・二十九年度事業で拠点校として研究を進めた札幌北高校など四校を指定した。
事業は、学習指導要領の改訂を踏まえ、社会に開かれた教育課程を実現するため、主体的・対話的で深い学びの視点からの学習・指導方法の改善やカリキュラム・マネジメントの推進などに取り組むとともに、その成果を普及し、新学習指導要領の周知・徹底を図ることがねらい。
本年度における拠点校には、夕張高、静内高校、遠別農業高校、帯広柏葉高校の四校を指定した。
拠点校は、①主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の視点からの学習・指導方法の改善②カリキュラム・マネジメントの推進③遠隔システムを活用した指定校の連携―の三点を研究課題にそれぞれ研究実践を推進。研究は、国語、数学、地理歴史、公民、理科、英語の六教科を基本とするが、各校の状況に応じて、他の教科等を加えて実施することとしている。
各学校は、S(Student―生徒理解に基づく指導の充実)、C(Cooperation―他の高校、中学校、地域等との連携・推進)、R(Research―各種調査等の活用)、U(Universal Design―ユニバーサルデザイン、インクルーシブ教育の視点からの授業改善)、M(Management―カリュキュラム・マネジメントの構築)の指導体制「SCRUM(スクラム)」を構築。育成すべき能力を明確にし、学校全体で取り組むことが可能となる連携の在り方を研究するとともに、事業にかかる資料等の作成などを進める。
拠点校の取組を支援するサポート校には、二十八・二十九年度事業で拠点校として研究を進めた札幌北高、函館稜北高校、旭川東高校、釧路湖陵高校の四校に決めた。
このほか、拠点校およびサポート校のない管内に拠点校と協力して実践を進める推進校を配置。また、拠点校などとカリュキュラム・マネジメントの確立に向けて意見交換などを行う連携校を拠点校・推進校・サポート校の近隣に指定する。
なお、連携校は、希望するすべての学校を指定する予定。
(道・道教委 2018-07-02付)
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