安全功労者総理大臣表賞受賞の根室高　生徒主体で防災教育推進　唐川校長が道教委を表敬訪問

（学校 2018-08-02付）

表彰状と記念盾を手にした唐川校長（左）と佐藤教育長（右）

　三十年度安全功労者内閣総理大臣表彰を受賞した根室高校の唐川智幸校長は七月三十日、道教委・佐藤嘉大教育長を表敬訪問した。同校がこれまで取り組んできた防災教育の活動内容を説明。佐藤教育長は「今後、この取組を先進事例として道内各学校に周知していってほしい」と期待を寄せた。

　表彰は、学校安全の普及と向上に尽力し、多大な成果を上げた個人および学校、団体に対して内閣総理大臣による表彰を行うもの。二十九年度までに文部科学大臣表彰を受賞した個人・団体の中から、文科省が内閣府に推薦し受賞される。

　同校は、二十八年度に文部科学大臣表彰を受賞。これまで、教育目標「高い志をもち、地域や国際社会の未来を切り拓く人間の育成」のもと、高校生防災会議や幼稚園の防災教室など、生徒が主体となった様々な防災教育にかかわる取組を展開してきた。

　この日は、同校を代表して唐川校長が佐藤教育長のもとを訪問。同校がこれまで取り組んできた防災教育の取組内容を説明した。

　唐川校長は、地震や暴風による津波の災害に対応するために学校安全委員会を立ち上げ、避難訓練の事前研修などを行い、教職員・生徒の防災に対する意識の向上や災害時の対応に役立てるため、取り組んできたことを報告。「今後も、“みんなでぼうさい”をスローガンに、学校が一体となった防災教育を推進していきたい」と話した。

　佐藤教育長は「防災教育について大変参考になる取組。今後も、継続して取り組んでいただき、先進事例として道内各学校に周知していってほしい」と期待した。

(学校 2018-08-02付)