道教育大附属函館幼が研究大会開く 遊びのプロセスを創造 「試行錯誤する力」引き出し(学校 2018-08-02付)
【函館発】道教育大学附属函館幼稚園(橋本忠和園長)は七月十九日、同園で研究大会を開いた。渡島・檜山管内から幼稚園教諭など約六十人が参加。研究主題「幼児の見方・考え方を培う遊びのプロセスの創造~ごっこ遊びを通した“幼児期の終わりまでに育ってほしい姿”の育成を軸に」のもと、公開保育や研究協議のほか、岡山大学教育学研究科の大橋功教授による講演を通して研鑚を積んだ。
同園では研究主題「幼児の見方・考え方を培う遊びのプロセスの創造~ごっこ遊びを通した“幼児期の終わりまでに育ってほしい姿”の育成を軸に」のもと、二十九年度から三ヵ年計画で研究を展開。前年度の研究成果を生かし、本年度は、幼児が主体的に見いだした気づきを取り込もうとして諸感覚を働かせながら、幼児の「見方・考え方」の要素と「試行錯誤する力」の育成に向け、ごっこ遊びの指導を通して、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿を育んでいくことを目的に研究を進めている。
開会式では、橋本園長があいさつ。新幼稚園教育要領の内容や求められる幼児教育にふれた上で、「来年度の研究の充実を図るためにも、皆さんからの指導助言をお願いしたい」と呼びかけた。引き続き、藤谷毅副園長が研究概要を説明した。
公開保育では、三歳児が「魚つりをしよう」、四歳児が「乗り物にのってどこにいこう?」、五歳児は「ゆき組遊園地で遊ぼう」を題材に活動した。
五歳児の活動では、段ボールなどを使用し各グループごとに作製した城やコーヒーカップなどのアトラクションを使用して活動。
友達と交流しながら自分がつくったアトラクションの遊び方などを説明し、友達だけでなく参観者にも遊び方を自ら説明するなど、積極的に他者との交流を楽しんでいた。
このあと、研究協議会を開催。さらに、大橋教授が「自分の花と時分の花~絵に見るこどもの育ち」を演題に講演。子どもの行動を積極的に肯定する必要性を強調した上で、「遊びを自分で想像することで、自己肯定感や自己効力感の成長につながっていく」などと話した。
(学校 2018-08-02付)
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