稚内大谷高で宗建会出前講座開く インフラ整備や災害対応など 建設業の役割を理解(学校 2018-08-02付)
3年生50人が建設業の役割や魅力について学んだ
【稚内発】稚内大谷高校(山下優校長)で七月二十五日、建設業の若手経営者で組織する宗谷建設青年会(=宗建会、田中太一会長)による出前講座が開かれた。三年生約五十人が受講。生徒たちは、道路や港湾など地域と密接に関係するインフラ整備や災害対応など、建設業が担う役割やその魅力について理解を深めた。
宗建会は、担い手不足の解消に向けて、高校生の建設業への理解促進を図るため、二十七年度から管内の各高校において出前講座を開催している。
講座の冒頭、越後屋亨教頭は「建設業について初めて知ることもあると思うので、この機会に自分の進路について真剣に考えてほしい」と呼びかけた。
田中会長は「近年、建設業界で働く若者がいなくなり、業界は非常に困っている。建設業がどんな仕事をしているのか、この地域にとってどれだけ必要な産業なのか少しでも知ってもらえれば」と語った。
このあと、同校の卒業生である稚内市内・藤建設㈱の藤田拓憲氏が建設業について説明。
土木や建築、維持管理などの仕事内容を紹介し「皆さんが普段通る道路や学校などの建物をつくるのが我々の仕事。建設業はとても身近な産業で、皆さんの生活を支える大事な役割がある」と語った。
また、西日本豪雨などの自然災害についてもふれ「災害時に真っ先に現場に駆けつけ、復旧作業を行っている。地域の安全・安心を守ることも建設業の重要な役割の一つ」と強調した。
建設業の待遇については、高卒の平均初任給が道内業種で最も高いことや週休二日の取組を推進していることなどを説明し「働きやすい環境が徐々に整ってきている」と説明した。
講座後、田中会長が現時点で建設業への就職を考えている生徒三人に対し、志望理由を質問。生徒は「家族が建設業で働いていて、かっこいいと思ったから」「ものをつくるのが好きだから」などと答えていた。
(学校 2018-08-02付)
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