胆振東部地震道内学校等の対応―東川町　学校等で発電施設を稼働させ給水対応　

（市町村 2018-09-12付）

　【旭川発】東川町は、六日未明の北海道胆振東部地震で停電被害に遭うと同時に、地下水の給水ポンプが作動せず多くの住宅で断水が発生した。町役場や町教委、学校関係者などは、二十四時間体制で各地区で発電設備が設置されているコミュニティセンターを避難場所として開設して、給水などの対応に当たった。

　大雪山国立公園の麓に位置する東川町は人口約八千三百人で、上水道施設のない自治体として知られている。大雪山の雪解け水を地下水に、町民たちは給水ポンプで水をくみ上げて生活している。

　六日未明に発生した地震の影響で、町は停電となり給水ポンプが停止。多くの家庭で水が利用できなくなったという。

　町では以前から、災害などの緊急時に対応できるよう町役場をはじめ、海洋センター、各地区コミュニティセンター、東川第三小学校に発電施設が設置されている。

　地震が発生した六日は、児童生徒の日常の生活の支障を考慮して、非常用電源を使って東川第一小学校、東川第二小学校、東川第三小、東川中学校で午前授業を行い、安全確保に努めた。町内の中心市街地にある東川小学校に関しては、臨時休校とした。

　夜は学校を閉じて、各学校の近くにある発電設備が設置されているコミュニティセンターを二十四時間体制で自主避難場所として開設し、水の確保ができるよう対応に当たった。

　町教委によると、電気が復旧したあと給水ポンプが作動し、十日から通常どおりの授業で学校を再開。給食なども一部変更しながら提供している。

(市町村 2018-09-12付)