教職員が被災者支援に尽力 札幌市立学校で避難所開設 7日のビーク時は9000人利用(市町村 2018-09-12付)
札幌市は、北海道胆振東部地震を受け、六日から市立学校などで避難所を開設している。七日のピーク時には約九千人が避難所を利用。市立学校の教職員は、開設に当たって備蓄庫にある物資の運搬などに尽力した。また、市役所職員の指示のもと、寝袋や毛布を配布したほか、テレビを設置するなど、被災者を支援した。
六日午前三時八分ころに胆振地方中東部を震源とする地震が発生。全道的に停電が発生したほか、各施設に甚大な被害を与えた。
市は市立学校なども含め、避難所を開設。七日のピーク時には約九千人が避難所を利用した。
市立学校では七日午前六時現在で、二百四十校が避難所となった。
十一日午前九時現在では、平岡南小学校と美しが丘小学校、北白石中学校の三校が避難所を開設している。
それぞれの学校が市役所職員の指示のもと、被災者への支援活動に協力した。
このうち、福住小学校(鈴木真校長)では、同校の教職員が避難所開設に当たって受付の準備や、校内の防災備蓄倉庫から体育館への物資の運搬、明かりの確保などに尽力。避難者の受け入れに対応したほか、学校のソーラーパネルを非常用電源として活用し、体育館にテレビを設置するなどして、情報を提供した。
資生館小学校(徳田恭一校長)には、観光客などを含め、一時期約三百五十人が避難。体育館や児童会館、図書館を開放したほか、寝袋や毛布を配布した。
中央中学校(橋本敏昭校長)では、炊き出しのために鍋を提供したほか、授乳用に保健室を貸し出した。
また、市立札幌大通高校(佐藤昌弘校長)では、体育館やグラウンドを開放したほか、ついたてや三角コーン、ホワイトボード、長机、いすなどを貸し出した。
◆札幌市立学校11日の休校 平岡南小1校のみ
札幌市では十一日、北海道胆振東部地震による影響で平岡南小学校の一校が休校となった。道路の液状化被害が大きい校区のため、通学路の状況などを踏まえたもの。
学校給食については、給食物資の供給体制などが概ね復旧したことから、きょう十二日から通常給食の提供を再開することとした。
(市町村 2018-09-12付)
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