プログラミング教育研修会開く 今後の実践に向け理解深化 一般教諭対象に北見工大・市教委
(市町村 2018-09-12付)

北見市教委等プログラミング教育研
参加者はPCソフトを活用した講座などに臨んだ

 【網走発】北見工業大学(鈴木総一郎学長)と北見市教委は四日と五日の二日間、同大でプログラミング教育にかかる研修会を開いた。市内小学校の教諭など、二日間で合わせて四十四人が参加。PCソフトを活用して実際にプログラミングを体験し、今後の教育課程編成などに向け理解を深めた。

 三十二年度から小学校で新学習指導要領が全面実施されることに伴い、新たに導入されるプログラミング教育の目的や指導方法について、講話やPCソフト「Scratch」などを活用することによって、教職員などの理解を深め、プログラミング教育にかかる教育課程編成などにつなげることが目的。管理職を対象に実施した昨年度に引き続き、本年度は一般教諭を対象に開催した。

 はじめに、市教委指導室の尾島康人主幹がプログラミング教育について説明。プログラミング教育の概要を解説したほか、情報活用能力をはじめとする資質・能力の育成に向け、教科等横断的な視点から教育課程の編成を図ることが求められていることを示した。具体的には、「キーボードによる文字の入力などの基本的な操作を身に付けさせるための学習活動を計画的に実施する」「文章を編集したり作成したりする学習活動、様々な方法で情報を収集して調べたり比較したりする学習などを位置付ける」取組などを挙げた。

 続いて、同大技術部の宇野珠実氏、奥山圭一氏、折原淳氏、宿院信博氏、常田妃登美氏を講師に、PCソフトを活用した実践例についての講座を行った。

 プログラミングは、コンピューターを思ったとおりに動作させるよう基本パターンを使って命令を組み合わせることによって、「結果的に、論理的に考える力を身に付けることができる」と説明した。

 今回活用する「Scratch」については、子ども向けのプログラミング言語として開発されたものであり、「視覚的、感覚的にブロックを並べてプログラミングをすることが可能で、言語を覚える必要がない」「参考となる書籍、情報が多い」などと特徴を挙げた。

 参加者は、基本的な操作を体験したあと、コンピューターとじゃんけんをして勝てば先に進むことができるゲーム「じゃんけん競争」のプログラムを作成。講師の指導を受けながら、今後の実践に向けプログラミングへの理解を深めていた。

(市町村 2018-09-12付)

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