公共事業の役割理解深め　苫小牧工業高生が現場見学会参加　２年土木科４０人　測量実習も

（学校 2018-09-26付）

普段見ることのできない現場を間近で見学した

　【室蘭発】苫小牧工業高校（髙橋豪校長）土木科の二年生四十人は八月下旬、胆振総合振興局室蘭建設管理部が主催する現場見学会に参加した。敷生川特対改修工事と仮称・苫小牧中央インター線改築工事の二現場を見学。両現場で、工事内容や施工方法の説明を受けたほか、測量実習を行い、公共事業の役割や効果、土木について理解を深めた。

　一行は最初に、白老町の敷生川特対改修工事の現場を訪問。現場では、河床洗堀を防ぐための床固工や、護岸などの河川施設を整備している。

　室蘭建設管理部の通岩公地域調整課長は見学会を通し、「将来的に建設業界に入ってほしい」と話し、担い手不足の解消に期待を寄せた。

　現場では、測量機器のレベルやトランシットを使用した測量実習を実施。体験した生徒は「学校で習っていることが、実際の現場ではどのように活用しているのかを実感することができた」と話した。

　土木科二年担任の水野達也教諭は「工事がどのように行われているか、実習を通して学んでほしい」と話し、「公共工事の意義を体感できる機会になる」と期待した。

　このあと一行は、仮称・苫小牧中央インター線改築工事の現場を見学。

　生徒はＩＣＴ機械の試乗体験やドローン操作体験を行い、施工技術について知見を広げた。

(学校 2018-09-26付)