江差町南が丘小が公開研究会―道教委指定 粘り強く取り組む子育成 国語の2授業展開し研鑚(学校 2018-09-28付)
【江差発】道教委の学校力向上に関する総合実践事業の指定を受けている江差町立南が丘小学校(中山秀悦校長)は九月上旬、同校で公開研究会を開いた。二年生と五年生の国語の公開授業のほか、研究協議や各校の学校力向上に向けた取組の発表などを通して、見通しをもち、粘り強く取り組む子どもを育成する実践の成果を披露した。
研究主題は「見通しをもち、粘り強く取り組む子の育成~つけたい力を明確にし、学び続けることを目指す国語科の授業づくり」。
前年度までの傾向から「漢字は好きだが文章を読んだり書いたりすることは苦手」と感じている児童が多いことから、言語能力や情報活用、自身の考えを発表するなどの資質・能力の育成を目指すことにした。
公開授業は、二年生が「くりかえしのお話をつくろう」。五年生が「多様な情報を読み取り、自分の考えを深めよう」の単元。このうち、二年生の授業は教材「きつねのおきゃくさま」を使用し、齋藤裕奈教諭(T1)と押見清一教諭(T2)の二人が指導した。
本時は十五時間扱いの十一時間目。「文章中の言葉を手がかりに、きつねの性格をとらえ、互いの考えを比較する」を目標に設定した。
前時までは、登場人物の確認やきつねの気持ちを考え友達との意見交流などに取り組んできた。
冒頭で前時までの内容を振り返ったあと、齋藤教諭が児童に「どのような性格のきつねなのかを想像しよう」と授業の目標を示し、「どんな性格のきつねだと思うか、理由も考えてみよう」と呼びかけた。
個人思考では、教諭二人から物語の内容やきつねの特徴などの助言を受け、自身の考えをまとめた。
引き続き、三人ずつのグループに分かれて意見交流。「勇敢なきつねだと思う。おおかみと戦ったから」「いじわるなきつねだと思う。うさぎとひよこを食べようとしたから」などと意見を出した。
つぎに、グループで一つの意見を選び、発表。齋藤教諭は各グループの理由を聞いたあと、「ほかのグループの発表を聞いて、考え方に変化があったか」と問いかけた。
児童はグループ内で再思考し、周りの意見を取り入れた理由などを発表。「実は三匹を食べようとしていたから、くいしんぼうでいじわる」「三匹を守ったから勇敢だと思う」などの意見が挙がった。
最後に、授業の振り返りをノートに記入。「みんなが同じ話を読んでるのに、考えが違うことが分かった」などの感想が書かれていた。
公開授業終了後、授業に関する協議や、同校の本年度の取組内容に関する発表が行われた。
(学校 2018-09-28付)
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