手刈り、はさ掛けに挑戦! 稲刈りと農業工事現場見学会 蘭越小・昆布小の10人参加(市町村 2018-10-05付)
【倶知安発】蘭越町の小学生を対象とした稲刈り・農業農村整備工事現場見学会が九月二十九日、町内の富岡体験田と農地整備の工事現場で開かれた。蘭越小学校と昆布小学校の児童十人と保護者など四人が参加。手鎌による稲刈りやはさ掛けに挑戦したほか、基盤整備による効果などを学んだ。
主催は蘭越町、蘭越町教委、蘭越土地改良区、後志総合振興局。
蘭越町は、小学生が様々なことに経験・挑戦する「ちびっ子チャレンジクラブ」を実施している。そのプログラムの一つとして、農業の素晴らしさを学び、農業の変遷を伝承し、理解するための蘭越町農業伝承塾を開き、一年を通し農作業を体験してきた。
今回は、昔ながらの稲の手刈り、はさ掛けに挑戦するとともに、米や田んぼについて学習するため、農業農村整備事業の現場見学を行った。
活動に先立ち、蘭越町農業伝承塾塾長を務める金秀行町長と後志総合振興局産業振興部の熊谷操部長があいさつ。金町長は「皆さんが春に田植えした稲が立派に育った。農家の皆さんの説明をよく聞いて、稲刈りをしよう」、熊谷部長は「鎌の使い方に気をつけて、けがなく頑張ろう」と述べた。
続いて、稲刈り体験ほ場のある富岡地区の農業者から、作業手順や鎌の使い方について説明を受け稲刈りに挑戦。丁寧に刈り取った稲を束ねて、はさ掛けした。
今回の米は精米され、今後開催予定の「ちびっ子チャレンジクラブ」で、実際に料理して試食する予定。
稲刈り後には、後志総合振興局が所管する工事「農地整備経営体育成型豊国地区42工区」の現場で、見学会を開いた。
見学会は、町内で農地整備事業を担う建設会社も協力した。
現場では、振興局職員が農業基盤整備によって、農作業がスムーズになったり、おいしい米がつくれるようになることなどを、パネルを用いながら分かりやすく説明した。
また、工事現場で活用されているドローンのデモ飛行を披露。児童たちは、操縦機のモニターに映る映像を食い入るように見ていた。
このほか、米や農業基盤整備に関する○×クイズを実施。七問連続で正解した七人にはエコバッグ等を、惜しくも途中で不正解だった三人には参加賞が贈られた。
重機の試乗体験では、低学年の児童が「こんな大きな機械に乗ったの初めて」と操作レバーを動かすなどしながら、楽しんでいた。
最後に、施工各社が参加者に記念品を手渡し、現場見学会を終えた。
このあと、蘭越町育苗施設に移動し、昼食。らんこし米で作ったおにぎりとジンギスカンに舌鼓を打った。
児童たちには活動を通して、稲作や基盤整備の重要性を知る貴重な機会となった。
(市町村 2018-10-05付)
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