１１月２日に遠隔サミット―道教委　全国６道県開催の皮切り

（道・道教委 2018-10-23付）

　道教委は、十一月二日午前十時十分から有朋高校で、三十年度道高校遠隔授業実践研究協議会・遠隔サミットを開催する。遠隔サミットは、全国六道県で実施する会議の皮切りとなるもので、近隣自治体の教育行政職員らが参加。有朋高から礼文高校に配信する「芸術・書道Ｉ」の授業を公開するほか、遠隔教育の実践発表や研究協議を実施し、本道が推進する遠隔教育の全国への普及・啓発を図る。

　道教委は、二十九～三十二年度を計画期間として、遠隔授業に関する研究開発学校事業を実施。小規模校や離島の高校において遠隔授業を行い、対面で行う授業の時間数を緩和した単位認定の在り方、指導方法について研究を進めている。

　本年度は国の指定を受け、「高校における次世代の学習ニーズを踏まえた指導の充実事業」を開始。

　有朋高、倶知安高校の二校を研究推進校とし、遠隔教育を活用した小規模校や離島の高校における教育課程の充実を図るため、三ヵ年計画で実施教科・科目の増設に向けた配信側の組織体制の在り方を研究している。

　会議は、両事業の成果や課題を共有し、遠隔教育の普及促進を図るために開催するもの。全国六ヵ所の開催都道府県で最初の会議になる。

　この日、文部科学省職員による行政説明のほか、有朋高から礼文高に配信する授業「芸術・書道Ｉ」を公開。有朋高と阿寒高校、札幌西高校による遠隔教育の実践発表のほか、「遠隔教育に必要な教員の指導力や配慮事項等」「発達段階に応じた対面授業の意義」について研究協議を実施する。

(道・道教委 2018-10-23付)