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道教育大附属旭川幼が教育研究大会　遊びの質高める手立てを　３～５歳児の保育公開
（学校 2018-11-27付）

　【旭川発】道教育大学附属旭川幼稚園（二井仁美園長）は十月上旬、同園で教育研究大会を開いた。研究主題「体験のつながりから遊びへの広がりへ」のもと、三～五歳児の公開保育をはじめ、研究発表、研究協議などを実施。本年度は三ヵ年計画の最終年次として、園児たちの育ちに対する体験のつながりや、教師の手立などの考察を深めてきた研究の成果を紹介した。

　三ヵ年計画の最終年度の本年度は、一年次にみえた「遊びにつながる体験の要素」にあらためて立ち返り、三、四、五歳児それぞれの「好奇心・探究心」「没頭」「協同」とは何なのかを検証。

　小学校へつながる四歳児から五歳児への「育ちのものがたり」を中心に、体験がどのようにつながり、遊びがどのように広がるのか確認し、そこにおける教師の手立てはいかにあるべきか、これまでの事例を通して考察している。

　はじめに、三歳児つぼみ組、四歳児ことり組、五歳児おひさま組の保育を公開した。

　つぼみ組では、海賊やお店屋さんごっこなどを展開。

　園児に友達に関心をもって一緒に遊ぶことや、役割分担しながら一緒にごっこ遊びをしたり、相談しながらつくったりすることができることなどをねらいとした。

　教師は、お店屋さんごっこをしている園児に対して、売る人と買う人がいないと遊びが成立しないため、「あっちでは何をしているのかな」「ここでは何を売っているのかな」などと声をかけ、援助した。

　ことり組は、追いかけっこや、洗車・消防・警察ごっこなどの好きな遊びを展開。身近な環境を取り入れながら、体を動かして遊ばせ、自分のしたい遊びをして楽しむことを目的とした。

　教師は、園児の遊びの環境を整えるため、病院ごっこでは白衣や点滴、カルテを用意。学校ごっこでは、リュック、ノート、鉛筆などを準備した。

　また、外には大型ブロックなどを組み合わせて、園児が木に登って、ロープを使って遊べるよう整備した。

　その上で、無理に園児同士をつなげずに、個々が好きな遊びができるようにするなど、サポートした。

　おひさま組は、お城づくりや、毛糸を使って編み物などの活動を紹介。友達と力を合わせて遊ぶ楽しさや、目的をもたせて遊ばせた。

　教師は、園児たちのイメージや工夫して遊びに取り組もうとすることを園児同士で伝え合えるよう一緒になって考え、園児の考えを引き出すなどの手立てを行った。