水稲専攻班の米がＪＧＡＰ認証取得―大野農業高　道内農業高で初の快挙　東京オリパラへの提供可能に

（学校 2018-11-22付）

　【函館発】大野農業高校（鎌田一宏校長）農業科水稲専攻班の生徒が生産した米が、道内の農業高校として初めてＪＧＡＰ認証を取得した。今回の認証によって二年後の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に食材として提供することが可能となった。

　ＪＧＡＰは、食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる日本発の国際水準の認証制度。

　今回は、農業科水稲専攻班の三年生から一年生、合わせて十五人が育てた米（籾・玄米・精米）が道内農業高校として初めて認証を受けた。

　同班では、ことしの一月から研修などを通して学習を開始。

　二月から模擬審査の実施や農場の整備、帳簿の整理などに取り組んだ。九月にはＧＡＰ審査員が来校し、生徒との質疑応答を行ったほか、実地検査では十項目で指摘を受けた。その後、各項目の改善が認められ十月中旬、ＪＧＡＰ認証を取得した。

　十二日には、代表生徒三人が渡島総合振興局を訪問。小田原輝和局長と渡島教育局の五十嵐晋局長に、ＪＧＡＰの認証取得を報告するとともに、取得を受けた米二袋を贈呈した。

　三年生で班長の小島次郎君は「実際に水稲を栽培しながらの取得で大変だったが、栽培を行いながらの準備だったので、各管理点の意味などが分かり理解することができた」と振り返るとともに、「今後は、地域にＧＡＰが広がっていくような活動をしていきたい」と意気込みを語った。

(学校 2018-11-22付)