１０１年の歴史振り返る　函館市千代ヶ岱小が閉校式

（学校 2018-11-22付）

全校児童と保護者らが学び舎との別れを惜しんだ

　【函館発】函館市立千代ヶ岱小学校（大場雅樹校長）の閉校式典が十七日、同校で執り行われた。全校児童と保護者など、合わせて三百人以上が出席。開校から百一年の歴史を会場全体で振り返りながら、学び舎との別れを惜しんだ。

　同校は、大正六年に開校。昭和二十二年から現在の千代ヶ岱小学校となった。

　五十三年には道国語教育研究大会の会場校になるなど、本道の学力向上にも寄与。これまで一万五千人以上の卒業生を送り出している。

　来年度からは、近隣の二校と統合。「大森浜小学校」として、在校生は新たな学び舎で学校生活をスタートする。

　式辞に立った大場校長は、同校百一年の歴史を振り返るとともに「これまでに築かれてきた伝統は、統合校の礎になるもの」と強調。

　児童に対して、これまでの行事を振り返りながら「千代ヶ岱としての誇りをもって、統合校でたくさんの仲間と磨き合ってほしい。一生懸命学ぶことがこれまで支えてきた人たちに応えることになる」と呼びかけたほか、これまで同校を支えてきた保護者や地域に謝意を伝えた。

　続いて、函館市教委の辻俊行教育長が登壇。

　学校統合の意義を説明し「社会ではいろいろな人とかかわっていく。そのためにも多くの友達と学んでほしい。不安な気持ちもあると思うが、一人ではないので、仲間と新しい学校づくりに取り組んでほしい」と語りかけた。

　来賓あいさつでは、渡島教育局の五十嵐晋局長が同校校歌の一部を引用し「これまでに築かれてきた歴史はつぎの統合校に引き継がれていく。希望のあるあすを向き続けてほしい」と児童の活躍に期待した。

　このあと、大場校長から辻教育長に校旗が返納され、児童の呼びかけとともにスライドショーで同校の歴史を振り返った。

　最後に、記念合唱と校歌を全校児童百三十三人が元気よく歌った。

(学校 2018-11-22付)