訓子府高創立７０周年式典開く　無限の可能性広げて　式辞で山本校長呼びかけ

（学校 2018-11-26付）

約２３０人が出席し、７０年の節目を盛大に祝った

　【網走発】訓子府高校（山本英人校長）の創立七十周年記念式典が十七日、同校で挙行された。全校生徒や来賓など約二百三十人が出席。七十年にわたる歴史を振り返り、同校の節目を盛大に祝った。

　同校は、昭和二十三年に北見高校（現北見北斗高校）訓子府分校として創立し、訓子府小学校に併置開校。以来、校訓「清流拓心～ふれあい・はばたき」のもと、特色ある教育活動を展開し、これまでに三千六百九人の卒業生を送り出している。

　式典では、山本校長が式辞。同校のこれまでの歴史を振り返って関係者に謝意を示し、「こうして学校生活を送れる当たり前に感謝しながら、常に好奇心をもって自らの無限の可能性を信じ、その可能性を広げる努力を続け、ぜひ自分の夢や目標をかなえて」と呼びかけた。

　また、「地域からより必要とされる学校となるため、脈々と流れる学校づくりの精神を引き継ぎ、つぎの十年の歴史をつくり、つぎの二十年の礎をつくる教育実践に取り組んでいく」と誓った。

　続いて、創立七十周年記念事業協賛会の橋本憲治会長があいさつし、少子高齢化や人工知能をはじめとする技術革新など、将来の予測が困難な時代を迎えていることにふれ、「在校生の皆さんには、本校が創立七十周年を迎えたことに誇りをもち、新しい時代を築いていけるような能力を身に付けるとともに、高校生活の中で精一杯自分を表現しながら周囲の仲間と力を合わせ、新たなる本校の歴史を築いて」と期待した。

　来賓祝辞では、道教委の田澤由利委員と訓子府町の菊池一春町長が登壇。

　田澤委員は、同校のこれまでの教育活動を紹介し、「地域に根差し、信頼される学校としての着実な歩みを続けてきた」と評価。「本校がこのような輝かしい伝統を築き、きょうまで発展してこられたのは、歴代の校長や教職員の尽力はもとより、生徒の努力、地域の皆さんの温かい支援、協力のたまもの」と関係者に敬意と謝意を示した。

　菊池町長は「心豊かで優れた人材を育てる学び舎が地域にあることの重要性をあらためて確認しつつ、地域の発展と平和を希求し、地域社会、日本、そして、世界で活躍する将来を担う若者たちを育てることこそが、私たち大人の使命」と述べた。

　続く表彰状・感謝状贈呈では、これまでの同校の発展に寄与した歴代校長や永年勤続者、歴代ＰＴＡ会長など三十五人・四団体が受賞した。

　最後に、生徒会長の堀田健斗君（二年）があいさつ。「本校がさらに発展できるよう、先輩方の足跡を引き継ぎ、理想と希望を胸に勉学に励む」と述べた。

(学校 2018-11-26付)