地域学校協働活動推進にかかる表彰―文科省　道内から３活動が受賞　１２月３日で東京で表彰式

（学校 2018-11-29付）

　文部科学省は、三十年度地域学校協働活動推進にかかる文部科学大臣表彰の受賞者を決定した。本道からは、釧路市地域学校協働本部、様似町地域学校協働活動、知内町放課後子供教室の三活動が受賞の栄に浴した。

　幅広い地域住民などの参画によって地域全体で未来を担う子どもたちの成長を支え、地域を創生する活動（地域学校協働活動）のうち、他の模範と認められるものを表彰するもの。

　本年度の受賞活動は、全国で九十六活動、本道からは三活動が受賞した。

　表彰式は、十二月三日午後二時十分から、東京都内の文部科学省東館で執り行われる。

　本年度受賞活動（本道分）の概要はつぎのとおり。

▼釧路市地域学校協働本部

　組織・運営面では、統括的な推進員（統括コーディネーター）、推進員（地域コーディネーター）、ボランティアによる体制を構築するとともに、学校の連携が図られるよう地域コーディネーター対象情報交換会を開催するなど、総合的な取組を展開している。

　活動面では、本の読み聞かせや登下校見守り活動などの学校支援活動、「鳥取しゃんしゃん傘踊り」の指導などの伝統芸能活動等、多様な活動を展開している。また、ホームページやＦａｃｅｂｏｏｋなどのメディアを活用し、活動の啓発を行うとともに、ボランティアの募集を行っている。

　統括コーディネーターが中心となり、地域住民が地域を担う人材となるようサポートする仕組みを構築し、継続的な活動となるよう工夫している。

▼様似町地域学校協働活動

　組織・運営面では、社会教育委員会議や学校運営協議会を活用し、地域住民や団体などと情報共有を行っている。

　また、町教委職員がコーディネーター役を担い、学校支援ボランティアが負担のない範囲で参加できるよう配慮している。

　活動面では、家庭科の調理実習、茶道体験、部活動支援などの学校支援活動のほか、放課後子供教室など多様な活動を展開している。地域学校協働活動に関するチラシの配布や町広報での周知によって、活動の啓発を行うとともに、ボランティアの募集を行っている。

　教育委員会が中心となって組織的な活動を展開しており、学校やボランティアのニーズに合った活動となるよう心がけ、継続的な活動となるよう工夫している。

▼知内町放課後子供教室

　組織・運営面では、学校やＰＴＡ、教育委員会だけではなく統括的な推進員の役割を担う教育活動推進員とも連携を図り、運営委員会を開催している。

　活動面では、教育活動推進員の主体的な事業企画・運営によって、スポーツチャレンジクラブや工作などの体験活動を積極的に展開している。

　また、小学校の一つが保育所との複合施設である利点を生かし、児童が幼児や保護者とも交流する場とするほか、高齢者教育事業である「知内みらい大学」の高齢者とけん玉遊びをするなど、多様な交流活動を行っている。

　町内の幼稚園から高校までコミュニティ・スクールを導入しており、放課後子供教室と学校運営協議会が積極的に連携することによって、効果的・継続的な活動となっている。

(学校 2018-11-29付)