江別市小規模特認校の野幌小　入学定員上回る応募　幼稚園等に取組紹介し成果

（学校 2018-12-03付）

保護者に特色ある活動などを説明した

　江別市小規模特認校の指定を受けている江別市立野幌小学校（橋本由美校長）では、各幼稚園や保護者に同校の魅力ある取組を伝えている。橋本校長が近隣の幼稚園などを回っているほか、説明会で特色ある取組を紹介。来年度入学定員の十六人を上回る応募があるなど成果を上げている。

　明治二十九年に開校した同校では、昭和四十五年に児童全員が一年を通して「森に親しみ、森を愛し、森に学び、森を守る」活動を行う愛林少年団を設立。樹木や動植物の観察など特色ある教育活動を展開している。

　橋本校長は、前任の特認校、石狩市立生振小学校勤務時の経験を生かして、近隣の幼稚園や保育園、認定こども園に同校の魅力を伝える活動を行っている。本年度は二十三園を訪問した。

　また、八月下旬に開いた説明会では、同校ＰＴＡが自主的に結成した「野小みりょくＰＲ隊」が、説明会の概要や不安に思うことを解消できる場であることを手書きで記した資料を作成。当日は受付や説明を行ったほか、保護者の質問に答えた。

　このような取組の結果、来年度入学の定員十六人に対し、「自然豊かな環境で子どもを育てたい」「小規模の学校でじっくり子どもを見てほしい」と考える保護者が多く、定員を上回る応募を受け付けた。

　十一月上旬には、応募者に対する説明会を開催。保護者に説明を行う間、入学希望の園児に一年生とのマラカスづくりを体験させたほか、発達検査を実施した。

　説明会では、はじめに橋本校長があいさつ。応募に対する感謝の言葉を述べたほか、同校の特色ある自然体験活動などを紹介。入学前に身に付けておいてほしいことについて「返事をする」「一人で着替えをする」などとまとめた。

　また「保護者の皆さんと、信頼できる学校、通わせたい学校づくりをしていきたい」と意気込んだ。

　続いて、笠井賢吾教頭が入学前の準備や通学路、登下校などについて説明した。このあと、橋本校長は児童・保護者と面談した。

　十二月中に入学者を決定する。来年二月一日に第二回幼児学級で、入学式の説明などを行う予定。

(学校 2018-12-03付)